
こんにちは。
神奈川県相模原市の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
今日は入梅
そして七十二候では腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)日です。
高月美樹さんの「和暦日々是好日」によれば、蛍は土が乾燥していると土中から出られないので、雨は欠かせないのだそうです。
(この和暦は、毎年愛用しています。通販で買えます)
天から降った雨は土に沁みて野菜となり、草は朽ちて虫となり、鳥に喰われて鳥になり、野菜は食われてヒトになる。姿かたちは違っても、みんな水からできている。
つまり世間はすべて水の転生・化身であります。
その転生を手助けするのが、無数の部生物・菌類です。
以前の投稿でも書きましたが「菌」という字は古代中国の形成文字です。白川静博士の「常用字解」をもとに分解して考えれば、この字は穀物を表す「禾」が呪術に使われる「器」に納められて、その上にまた「草(かんむり)」が積み重なります。
まさに目の前の摘み草こそは元祖の「菌」だなあと、一人で合点していますが、呪術というよりは豊穣の祈りを捧げましょう。
伸びた草を刈っては積みます。
刈った草を土に還していくのが自然農の基本形ですが、初心者はたいてい草を厚く敷きすぎます。
そのために土が腐りやすい。
ここから病気が出ます。
植物由来の病気の8割はカビによるものです。
自然農を始めたばかりの畑は微生物の環境も整っていないので、悪性のカビにやられるリスクが高い。
とりわけ今は、まさに草が腐れる季節。
「さとやま農学校」のように毎年草を敷いて土を育てていても、この時期には、場所によって土が変調をきたすこともあります。ニオイで分かります。

こんな風に重しをすると、数週間でぺしゃんこになります。
ふわっと積んだだけだと時間がかかります。

下までかき分けてみました。
腐ったニオイはしません。
何であっても、やり過ぎてはいけません。
敷草も然りです。
厚く敷きすぎると地温を上げるのを妨げるし、病気の温床にもなりかねません。
ですから刈った草をまとめて高く高く積むのも、一つの方法です。いわゆる草堆肥のバリエーションですね。
草が少なければ重しをする。
こうすることで、下の方がプレスされて乳酸発酵が進みます。
農学校では写真のように丸太を乗せています。すぐにぺしゃんこになります。まるで草の漬物ですね。
その先どうなるでしょうか?
試しに、やってみましょう。
(すどう農園・須藤章)

