
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
明日7月23日は暦では「大暑」
いわゆる梅雨明け10日の暑さのマックスです。
確かに日差しが強い。
都市部のヒートアイランドとは無関係な里山の畑でも、太陽の強さを感じます。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」も、ただいまは猛暑を避けて夏休みモードですが有志を対象に朝活をしています。朝の8時から10時までの2時間限定。サッと来てサッと帰る。タッチアンドゴー。
この暑い最中だからこそ、草は生やしておく。
草は、何度も言いますが、太陽エネルギーの塊です。
太陽と雨が激しいほど伸びるのは当たり前だ。
その勢いに、熱中症のリスクを冒してまで手向かわない方が良いです。
大局的に見れば、すでに地球の気候変動は後に戻れない段階(ティッピングポイント)を過ぎたという見方もあります。
たしかに、このところのヨーロッパの報道でも、北極圏の町まで40度近くなったなどと聞くと、
夏の草刈り、というのはもはや半分「死語」ではないかと思えます。
夏こそ木陰、それが無理ならせめて草葉の陰(!)で地表を守る。
まあしかし、この「地表を守る」という表現が、農業の現場では浮いてしまうものです。
いまだに「農地保全=とにかく草を刈ること」ですから。
冒頭の写真は草の中を泳ぐメロン。
ほとんど保護色のようで分かりにくいですね。
とはいえ、野菜をことさらに邪魔したり、あるいは市民農園などでは、草を生やすとお叱りをいただくこともありますね。上手な距離感が大事ですし、なんでも生やせばいいというものではなくて、草を見て感じて、手を添える草と人の間合い、呼吸が大事。それは本やオンラインでは理解できません。
手を動かして感じあうこと。

キュウリに寄り添うマリーゴールド。
本来のセンチュウ対策というよりも、暑さの中の鮮やかな花に心が癒されます。
自然農の畑では多様性があるので、ことさらにセンチュウが増えることはありませんが、初めての畑では微生物のバランスが不安定なので、サンプルの意味も含めて植えています。
不耕起栽培を続けていると、マリーゴールドも年々、大きくなってきますので、その育ち方で土の具合も読み取れます。

トマト(垂直栽培)の株元の緑肥(マメ科)とイネ科の草
マメ科の緑肥は、季節ごとに、顔触れが変わります。
夏のエビスグサはこぼれ種でぐんぐん育ってきます。
数日で、とんでもない大きさになりますが、猛暑の時代には日陰を作ってくれる一年草として今まで以上に大事な存在です。
このころになるとトマトの根はエビスグサの下をくぐって、手前のイネ科の草のあたりにも伸びてきます。イネ科の根には菌根菌も多く集まり、植物のためにリンなどの有効態を遠くからフィードしてくれます。あるいはミミズもゆったりと暮らす地下コミュニティーができています。
だから、草は抜かないこと。
トマトと競り合うような近さでは抜くこともありますが、写真のような距離であれば、抜かない。
伸びてきたら「風の草刈り」などで手を入れると風が通ります。
ここしばらくの農作業は、朝一番にスーパーセルの水やり、そして見回り。
昼は休んでから(今ここ)、様子をうかがってまた畑に向かいます。
暑さはきついですが、こんな風に自分のペースで仕事をできるというのはありがたいです。
朝の汗は体を巡らせてくれるし、夕方の汗は、昼の暑さをクールダウンしてくれます。
猛暑に時代だからこそ、農的な時間を組み込める暮らしにシフトしていきましょう。
皆さん事情はそれぞれなので一概には申しませんが、100%都会に依存して暮らし続ける意味が、どの程度あるか。リスクも増える一方ですし。
「さとやま農学校」の受講生さんは、ほとんどが首都圏の方です。
この先どうしたものかと考えながらの方々が、お互いに話せる関係ができます。
普段の職場や地域では話さないような「能ある暮らし」のこと、ゆっくり話してみませんか。
「さとやま農学校の現地見学会」
9月から再開します。
どうぞお気軽においでください。
野菜作りの始めるのは、秋がベストシーズンです。

