畑は春の匂い~さとやま農学校プレ講座

さとやま農学校

2024/1/31開催

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農法を営む「すどう農園」です。

自給のための農業体験「さとやま農学校」プレ講座も4回目を迎えました。
畑がすっかり春の匂ですね・・・と、今日の講座を手伝ってくれた卒業生の森田さんの言葉を実感します。この写真も森田さんの撮影です。感謝。
朝は寒くて、はじめにちょこっと焚火でスイッチを入れるのですが、動き出すとちょうど良い気温です。前回のプレ講座で解体した「鳥の巣」の腐植をみんなで感触を確かめながら、野菜の畝に軽く敷いていきます。自然農は力をあまり必要としません。自然界に対して積極的に働きかけるのでなく、自然の大きな循環の輪の中に入ります。その中で少し手を添えて野菜も作らせていただく。小さな力で無理なく続く姿は、東洋的です。

どんな草にも意味がある

作業はとにかく土を触って感じてもらいます。
いちねん「さとやま農学校」で自然農法を学ぶうちに、冒頭のように春の匂いが分かるようになります。技術だけでなく感性が開けてくるのです。基礎力という意味で、技術よりも感性がまずは大事です。
それから畑の説明を少しだけ。
同じ畑でも場所によって地力のある所とそうでない箇所があります。
始めて畑をする人にとっては、その場所がどんな地力があるのか分からないですね。
その辺の見方、感じ方も大事になります。そうして冬でもしたたかに生きている草と対話します。引っこ抜いて根の観察も大事。根と微生物は密接な関係にあるからです。
最後に段々若草色に戻ってきた野菜を収穫します。
おしゃべりも交えて、うららかなひととき。

昨年の農学校で敷いた無農薬栽培の稲藁を、少し切ってほぐしてグリーンピースの株元に寄せ直す。春になれば今はピカピカした稲藁も地面のチカラで土に還っていきます。アレ?と思うとすっかり原型をとどめないほどに土に還っているのです。何年も自然農法を続けていると、地面には土着の菌やミミズや虫たちが生きているので、あっという間に消化されます。人間に例えれば胃腸が丈夫なのですね。いっぽう、化学肥料でバランスの崩れた土は消化力も弱いです。
こんな具合に、理屈よりも何よりもまずは土に触れて感じて、春の匂いも嗅ぐ。五感を開く季節です。

「さとやま農学校」の説明会は2月いっぱい開催します。
ただし週末のコースはだいぶ埋まってきました。お早めにどうぞ。

さとやま農学校2024現地説明会

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