こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然栽培を営む「すどう農園」です。
今日はのんびりと果樹メインの畑を見回りながら仕上げをしました。
梅は品種によって花の咲く時期がだいぶ違います。一番早く咲く小梅はもう花盛り・・・という写真を撮り損ねてしまって! 明日撮ります。
上の梅は違う品種です。小梅とは対照的に「豊後」のような実の大きな梅は、まだまだ花の気配すらありません。
これは分かりにくいですが、カヤの株です。昔は茅葺き屋根の素材として地域の共有(コモン)だったのですが、今は茅葺き屋根すらありません。必然的にカヤそのものが「抜くに抜けない厄介者」という扱いです。しかし、すどう農園ではカヤも大事な仲間です。こうしてザクザクと刈れば良好な有機マルチになります。そして株の隙間には、冷たい風や鳥の目を避けて虫たちがひっそりと冬を越す。その中には有害とされる虫もいるわけでしょうが、いても致し方ない。人間に都合の悪い虫だけ「害虫」として排除するわけにもいかないのです。今や地球規模で昆虫そのものが激減している中で、まずは生き物が多様に暮らせる環境を維持することが大事です。カヤが生い茂って荒れ放題というのではダメですが、そこそこに手を入れて整えていくことが肝心なのです。
カヤに近づいてみたところです。
狭いところまで内視鏡みたいな特殊カメラで入っていければ面白いのでしょうね。
桜よりも寒い時期にあえて咲く梅に惹かれます。
でも、今年は冬がそれほど寒くないし、雪すらないので、今一つ梅のドラマチックな登場が感じられません。なんだかちょっと気が抜けてしまう。
ちょっと目を離したらエルダーがもじゃもじゃになっていたので、剪定しました。
数年前はまだ樹が若かったのでコウモリガの幼虫に幹をだいぶ食われましたが、それでも生き延びてくれました。ありがとう。今年はエルダーの若い苗をさらに育てているので、だんだんと増えて欲しいところです。何とかエルダーを育てるツボが見えてきたので、あとは猛暑と豪雨をクリアしていく方向で育てていきます。
数年前に折れた桃の幹から枝が復活してきました。逞しいものです。
今年は樹勢回復のために剪定は控えて、まずは枝葉を茂らせてもらいましょう。その様子を観察しながら、次に進みます。ついこないだ植えたばかりのようで、気が付けば10年以上経っています。昨年植えた苗木たちも、アレ?と思う頃には豊かな樹影をもたらしてくれるのでしょう。すどう農園は果樹ばかり植えているわけでなく、日陰を作ってくれる樹木、風を呼び込んでくれる樹、ささやく樹などなど、色々な樹を植えています。もちろん草木類も虫も鳥も共生できる場所を創造しています。
これも桃の芽です。花を愛でた後は、お待ちかね桃の葉の季節。
初夏が待ち遠しいです。
だいぶ大きくなったサクランボ。
昨年はだいぶ枝を間引きしましたが、それでも高さがマックスになってきたので中心を切り戻す必要があります。これも今のうち。
自給のための自然栽培を学ぶ「さとやま農学校2024」
現地説明会を2月に追加開催します。
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