月桃餅づくり&月桃の蒸留

さとやま農学校

こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然栽培を営む「すどう農園」です。

東京から日帰りの野菜作り教室・さとやま農学校は、3月の開講を前に、いつものように賑やかに動きだしています。3月からの本講座に参加する皆さんを対象とした「プレ講座」では畑に触れて軽くウォーミングアップ、そしてハウスでは卒業生の皆さんが大勢集まって、自主企画による月桃の餅づくりと蒸留、その後は種の交換会と続きました。勿論いつものように、かまどで美味しいご飯とお味噌汁です。農学校8期の「かまどちゃん」ことyokoさん、いつもありがとう。
農作業は、いわゆる労働と食事は不可分のものです。忙しくなると食事がおろそかになってしまうのは農業の現場でもよくあることなのですが、いけませんね。みんなで育てて、収穫して、料理して食べる時間と場所は、とても大事だし、何よりも素敵なものだと今年もつくづく実感します。

月桃の実
月桃の花https://www.sudofarm.net/

これは以前暮らしていた宮古島の月桃の花。
こんな可愛らしい植物が沖縄の島々では、至る所に自生しています。

昨年つくったかまども、皆さんに愛されて幸せそう。
金物屋さんやホームセンターで売っている金属製の円筒形の簡易かまどは、いまものすごい値上がりをしていますね。ちょっと丈夫に作ってあるものだと2万円近くの値段になっていて驚きました。それならいっそ原始に戻って、石を積んで粘土で成型してつくった方がいいです。ただし大抵の石も粘土も熱に弱いから消耗品ですが、壊れたらまた作り直せばいいですね。こんな物価高の時代が来るとは想定外ですが、時代が変われば変わったなりに、私たちは手を動かしていきましょう。
頭とからだは自分のために使え、ということです。

自給の野菜作りは仲間づくりから

かまどに限らず、農業資材の高騰はもの凄いものがあります。
化学肥料の値上がりも、ここ数年で2倍3倍は当たり前ですし、そもそも現物が品薄で手に入らないというのが現状のようです。化学肥料の多くは鉱物資源からつくるものですから製造プロセスでは化石燃料を使います。化成肥料の生産大国である中国は二酸化炭素の発生大国でもあり、そうした非難を受けてか、輸出用の肥料の生産は控えるようになったと聞いています。それでいい。化石燃料に頼った農業は、百年かそこらで早くも行き詰まりです。
 「さとやま農学校」ではトラクターや耕運機なども使いません。よその農業体験ではあらかじめトラクターでお膳立てすることもあるそうですが、それでは勉強になりません。「さとやま農学校」では、皆さん自身が身近な道具で土を整えます。これこそが愉しいのです。
 説明会の回数も残り数回ですが、説明会に参加しなくとも本講座へのお申し込みはできます。
 この春から自給への一歩を踏みだしましょう。

首都圏で自然農を学ぶ・さとやま農学校2024

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