
本当に良い映画でした。
カンヌの受賞作だからネットでの配信もされるでしょうが、これは映画館で観たい作品です。
いつもの吉祥寺アップリンクで観ました。
舞台はサダム・フセイン独裁下のイラク。
アメリカの経済制裁と爆撃が続いていた頃です。
制裁といっても、アメリカは、セインの独裁を制裁したわけではなく「大量破壊兵器がある」という言いがかりをつけての泥沼でした。日本もくっついていきました。
その独裁者の誕生日には、全国の学校でお祝いのケーキを(自腹で)作らなければならない。お金も物資もないなかで、少女がその役を負わされる不条理。
まったくの新人という少女の俳優さんがとても素敵でした。
このフセインが米軍に捕まって、自国の裁判で死刑になってから20年。
湾岸戦争は、ついこないだのような気がします。
というか、何か常に戦火が消えそうになってはまたくすぶり、野火のように燃え盛る。
今度はイランとアメリカ、パレスチナ、イスラエル、イエメン、さらにウクライナやロシアまでつながって、事実上の世界戦争になりました。
第二次大戦が終わって80年。
歴史的な温暖化に相対する地球の上で、こんなことをしているどころではないはずなのに。
(すどう農園・須藤章)

