
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
5月から吉祥寺のミニシアターUPLINKでのワークショップに参加しています。
3回目は今月31日の公開に先立って「9月のアル・ラシード通り」を観ることができました。
昨年の9月、イスラエルに包囲されたガザの市民が、一方的に北部地区から南部に強制移動させられました。もう覚えている人も少ないかもしれません(たった一年前ですが)。
海沿いの砂漠の「アル・ラシード通り」を、ひたすら逃げていく人々の姿に、ピカソのゲルニカを想いました。あの絵が描かれたのが1937年。ナチスがスペイン内戦に介入してバスクの都市ゲルニカを無差別に空爆したのでした。まだ世界は同じことをやっている。
一般的なドキュメントは誰かしら主人公を立てて撮影しますが、今回の撮影は、スタッフ全員も同じように避難する立場です。誰が主人公というわけでもない。夥しい人と家財道具が、ただただ移動していく。その映像に圧倒されました。
実は昨日のワークショップのテーマには「映画とテレビの違い」もあったのですが、ドキュメンタリーこそは映画館で観てほしい。五感に響くからです。
瓦礫の山から廃材やごみを掘り出して煮炊きに使うシーンでは、燃やすものがなくて古いペットボトルまで掘り出して燃やしていました。有毒ガスの臭いまで漂ってくるようでした。
それでも、そうして生きていく。
見ているこちらが絶望的になってしまうのですが「生き続けることが最大の抵抗」と考える人たちに、こちらの方が情けないことに背中を押される想いすらします。
UPLINKでの公開の後は全国への配給もされるそうです。
ちなみに写真は「自然農を学ぶ・さとやま農学校」での夏のキャンプの焚火風景。
薪も食料もあることの平和。
「9月のアル・ラシード通り」

