急に冷え込んできたので、急いでひたすら種を蒔いています。
お彼岸過ぎまで33度などと言う大変な暑さの後で、急降下の秋の訪れ。既に朝晩の相模湖はぐっと冷え込んで寒いようです。
「さとやま農学校」でも収穫と並行してせっせと種を蒔いています。一度に蒔いてしまわずに、何度か時期をずらして繰り返す。リスク分散にもなるし、そのぶん収穫の時期を長くとることもできます。
トラクターで耕すわけではないので、枯草や落ち葉やらの有機質を含んだ土に、ザクザクと指を突っ込んで地中の様子を感じながらタネをまきます。これはとても大事な作業です。まず初心者の方は、できる限りたっぷり時間を採って土そのものと触れ合うことです。私はいつも「オンラインで農業は絶対に学べない」と主張しています。この土の感触、匂い、肌触り、どれをとってもパソコン画面でわかるはずがないし、この土の様子が何より愛しいですね。もちろん裸足になって足の裏で土と触れ合うのも最高です。自分の中のノイズが放電されていくし、逆に大地の精気が足裏から伝わってきます。
農学校以外の畑では、私一人で種を蒔いていますが、その時も指を突っ込んで対話をしながらタネをまきます。だから結構時間がかかるのです(笑)。
畑を終えて家に帰ってからは「あなたが街を耕すとき」の企画や打ち合わせ、受付その他もろもろ。こうした作業は、かつて東京で海外協力の仕事をしていてさんざんやっていたものです。若い頃に身にお付けたことは覚えているものですね。懐かしくもありがたい。
11月の企画は「田舎で夢をカタチにする秘策を探る会」というもので、長田容子さんという素敵な方をお招きしてテーブルを囲むのですが、都会にいるときに身に着けたことは、どんな仕事でも(たとえ嫌な仕事であっても)必ずなにかの役に立つから、都会を出たからと言ってリセットせずに、自分のどこかで大事にした方が良いと思っています。
そして来月からは、五感で土と対話する「さとやま農学校」の説明会が来月から始まります。説毎回では作業はありませんが、自然農ならではの生きた土に触れることができます。どうぞ、お越しください。