香害の季節

March winds
And April Showers
Bring forth
May flowers

3月の風と
4月の雨が
5月の花を運んでくる。
    (マザーグース)

人も空も、花も雨も、
グルグル巡る季節。

遠心力の渦に佇んで一日が終わります。
ここからどこにも行きたくない季節が、しばらく続きます。

とはいえ、東京に出ることもあるわけで。
そのたびに痛感するのですが、街中の人たちの柔軟剤や制汗剤や、もろもろのニオイが年々きつくなってきています。香害は深刻。

とりわけ若い女性の皆さんが、相当にひどい。
座っている隣りにすごいニオイの人がくると、思わず逃げます。
でもどの車両に乗っても、香料のニオイが充満していてたまらない。
ずいぶん古い話で恐縮ですが、昔は電車の窓が開けられたから夏は風が通ったものでした。
今は窓も冷房で締め切りだから猶更です。

これからの季節、制汗剤は脇の下にスプレーするのでしょうが、脇の下には一般的なエクリン汗腺だけでなく性フェロモンにも関わるアポクリン腺も(個人差はあるけれど)あって、それが「第二のデリケートゾーン」と呼ばれる所以です。
脇の下から逆吸収される制汗剤の成分が、脳にどのような影響を与えるか・・・というようなことはメディアでは報じられません。なにしろ化粧品から洗剤まで、香料業界はメディアの大スポンサーですから。本来は人間にとって非常に大事な汗を、まるで目の敵にでもしてしまうかのような風潮、こわいものです。

ひところの「加齢臭」などは、実際はほとんど感知できないほどの微妙なニオイなのに、大手化粧品メーカーが煽り立てて一大マーケットにした。あれもひどい。

嗅覚は人間の古い記憶につながる大事な知覚だから、もっと大事にしようよ。
土の匂い、風の匂い、雨の匂い、炭焼きの匂い、里山で一日、佇んでみてください。

自然農を学ぶ・さとやま農学校2026

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