トランジションタウン・交換と贈与

「あなたが街を耕すときⅢ」@国分寺カフェスロー連続講座 2月19日スタート

こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
報告が遅くなりましたが、先日2月19日は国分寺カフェスローにてシリーズ「あなたが街を耕すとき」の3回目「トランジション編」が始まりました。私の住む相模湖のお隣りの藤野から、永年の盟友であり「さとやま農学校」の1期生でもある榎本英剛さん(ヒデさん)をお迎えして3回連続の講座です。

 まず初回なので、皆さん全員から熱い自己紹介を頂きました。
 それを受けてヒデさんが、藤野から全国へと続くトランジションタウンの創成期の話を、その基本理念も含めて話していただきました。もうすっかり熟練した話です。それに絡めて参加者の皆さんのグループワークもあり、この先は来月以降の2回目へと続きます。

 藤野での様々な活動が紹介される中で「地域通貨よろず」の話もありました。今や千人以上のメンバーになる「よろず」は、一言で紹介しきれないものです。そして私は「よろず」のような地域通貨が続く秘訣は「既存のお金に代替する」というだけではないように思えます。昔からある「互助組織」とも違う。
 互助とはセーフティーネットですね。自分が何かあったら困らないようにあらかじめ何かを差し出しあって保険を掛ける。さらにお互いに何かあれば助け合う。これは太古から人間社会の中で培われてきた形です。これはこれで大事。
 地域通貨の場合には互助を前提としない、もっと内発的・自発的なものです。助け合うのでなくとも、まずは一方的に自分から誰かを助ける。あるいは助けてもらう。誤解を招きやすい言葉ですが、一方的である。ただしそのベクトルが多様に錯綜して、鳥の巣の小枝のように絡み合って存在する。

 そんな説明しにくい話を、見事にまとめての話から皆さんへのグループワークへ。そして次回までの大事なホームワークを投げかけて頂いて一回目は終了しました。やっぱり上手だなあと、その手際に内心で感嘆しながらのひとときでした。開講してしまったので、追加の参加はありませんが、やっぱり連続講座にして良かったと思います。一回限りではこういう深みのある話はなかなか難しいのです。

4月からの新しい講座「街で始める自然農」&「食のクライシス」

そして、4月からもカフェスローで新しい講座2本が始まります。
「街で始める自然農」おかげさまで6年目です。コロナのなかでも灯を消さずに続けてきました
食のクライシスにどう取り組むか 10月に講座をしてくださった印鑰(いんやく)智哉さんによる連続講座です。

この先も、まだまだ春からの講座やイベントが続きます。どうぞご期待ください。


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