自然農の里山・3月の芽吹き

こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

春の盛りの畑のシーズン。
上の動画は散り始めたコブシです。



やッと少しづつ雨の降り出したいま、お彼岸は最盛期です。
あっという間に一日が過ぎていくものです。
二月は逃げる。
三月は去る。
・・・と呟く傍らにはタネ取り用の固定種「大蔵ダイコン」が花を。

上の動画はさとやま農学校の二年目の皆さん。
日頃は都会で生活されている皆さんですが、農学校に一年通うと、こんな具合にすっかり溶け込むような動きになります。

東京都世田谷区の祖師谷大蔵のあたりの在来種です。
江戸野菜の代表選手。

かつての江戸は、参勤交代の副産物で、全国からお国自慢の種が集まりました。
そしてまた全国に散っていった。
つまり種苗の集散するセンター機能も果たしていたのですね。

江戸に限らず、多くの人々が行き交うところには交易の市場も立つわけですから、そこは様々な栽培植物の二次センターとなっていました。例えばトウガラシの起源はアメリカ大陸(主に中南米)ですが、そこからコロンブス以降にユーラシアに渡ったものが、インドなど各地で集散し、二次センターを作っていきました。
タネは世に連れ、世はタネに連れ。

これは原種のチューリップだそうです。
自然農を学ぶ・さとやま農学校」のお仲間が、整備の傍らで植えてくださいました。
畑に花があるのは、和みます。

アケビの芽生え。
実はもちろん、ツルも籠の素材になりますね。
こうした工芸植物は山に自生しているものを採集してきましたが、今では里山も手が入らなくなり、人も減ったなか、こうした工芸作物を少しづつ畑の中に育てていけばいいのに、といつも思います。
大量に生産すると言いうのでなく、こういうものが多様にあるのが豊かなのです。
そのことを、もっと身近に感じてほしいものです。

すっかりおなじみエルダーフラワーも、芽吹きです。
今年は「自然栽培ハーブの育て方・楽しみ方」のなかで、この苗を定植もします。
herbは種まきで増やすばかりでなく、こうした花木類も苗で育てる。
永年性の植物があると、先ほどのアケビもそうですが、とても安定した気持ちになります。

ヨモギも随所に芽吹く季節。
大地の精の象徴と言えます。
今年は2026年は
ヨモギ摘みと草餅づくりのワークショップ」が既に満員ですが、
5/16(土)開催の
さとやま御膳」でも、ヨモギ摘みをたっぷり楽しんでいただけます。
まだ参加できますよ。

上の動画は、恒例の種蒔きの土ふるい。
さとやま農学校」では、イネ科の根に着いた土をふるって苗土の一部にします。
イネ科の根は、光合成産物の10%ほどを地中に放出し、菌根菌と共生しています。
そんなイノチたっぷりの土を、ありがたくいただきます。

上の写真は、九条ネギの種まき@さとやま農学校

種まきは、畑に直蒔きの場合と、こうして育苗トレイに蒔く場合とがあります。
初めての方は、どちらにどう蒔けばいいか、そこでまず悩みますね。
ちなみに種の培養土も、基本的には市販のミックスしたものは使いません。
中身が分からないからです。
中には、リサイクルの汚泥が肥料成分として入っているような怪しいものもあります。
(環境省なども汚泥のリサイクルを進めていますが、消費者の見えないところに入れてしまうのは、いかにもマズイですね)
ですから、市販の培養土をお買い求めの際には店頭で「この培養土の製造工程表が欲しい」とリクエストすることをお勧めします。メーカーからファクスで取り寄せてくれます。
食品ではないので製造工程の表示義務はありませんが、情報を公開するのは製造者として当然の権利ですし、ホームセンターなどで扱っている製品は、まず必ず工程表を公開してくれます。医薬品でも化粧品でもそうですが、OTC(店頭でのやり取り)は大事ですね。

種まきもひたすら進めます。
トラクターや耕運機は一切使わないので、手作業。
それはしかし、こうした「生きた土」に触れていない人には大事な時間です。
土の上にイノチは一緒に生きているという当たり前のことを、五感で感じるひととき。

すっかり農作業モード全開の季節ですが、まだ間に合います。
まずは少しづつでも自給の一歩を始めましょう。
ここまで言うのも、本当に今の世界全体の食を巡る状況がどうなるか分からないからです。
戦争・気候変動・社会の分断などなど、大きな目線で見たらガックリすることもありますが、そんな時こそ、小さく手を動かしましょう。
手を動かしていれば、それは心から愉しく、支えになるものです。

さとやま農学校の見学会
4月いっぱいまで開催します。
里山はきれいで心が和みます。
お待ちしています。

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