
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
今日の「さとやま農学校」ですべての株を収穫しました。
ブルーシートで足踏み&棒で叩く。
でもやっぱり最後は自然とテデトールになってしまいまして(笑)
あとは箕(み)を使って風でゴミを飛ばします。
これは写真を撮り忘れたので次回に。
五穀は豊穣になるほど、収穫後の作業も色々あります。
今はほとんど機械化されているけれど、かつてはこうした手作業が、言ってみれば「地域の雇用」になっていた時代もあったようです。
動画にある棒を、もっと長く効率よくした棒がありました。
関東では「ばったり棒」などと呼ばれたようです。
長い棒の先にねじか何かで短い棒がついていて、長い棒を上手に振り下ろすと、短い棒がくるりと回って穀物を叩く。
こうした棒を使って、ムシロに広げたイネを脱穀するのが江戸時代前期までの作業。これは女性たちの労働だったのが「千歯こき」が発明されて効率が良くなってから、そのぶん雇用が減らされてしまった…白戸三平の「カムイ伝」にありました(これは名作です)。
穀物というのは、コメでもムギでもマメでも、人類の、数先年の歴史がくっきりと見えてくるものですね。もうちょっと言えば「歴史」と人間が呼ぶものは、穀物と生きてきた時間の記述である。そこまで行ってもいいかもしれません。
まったく極端な仮定ですが、地球上に穀物がなかったら、人類はこれほど増えることもできなかったろうし、今ほど争うこともなかったのではないか・・・そんなことも考えます・・・考えても仕方ないですけどね。
今年の「さとやま農学校」もあと二回、そのあとは冬の自主講座→果樹の剪定や味噌づくり、餅つきアレコレがあって、終わった感じがしません(笑)。もちろん修了書など出ません。野良仕事は永遠に一年生です。
「さとやま農学校の見学会」どうぞ来てくださいね。

