無農薬栽培の稲わらを敷いて畑の冬じたく

さとやま農学校

こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

畑の冬支度です。

さとやま農学校」の卒業生の方から無農薬栽培の稲わらをいただきました。とてもありがたいことです。こうした稲わらも、ただ敷けばいいというものでもありません。方法があります。それは大地の呼吸を妨げないこと、冷たく吹き抜けてくる北風を穏やかになだめること、虫や微生物を太陽にさらさないこと、雪や霜を受け止めながら、乾燥した日が続いても水気を保つ。色々な意味を含めての敷き藁です。
 稲刈りと脱穀を済ませたばかりの稲わらは、今は硬いですが、これが季節を経てだんだんと畑で朽ちて土に還り、さらにその土がいずれ野菜になります。そんな循環の道筋を、春から冬までずっと通して農作業をすることで実感できます。この「実感する」ということが大事なのです。とりわけ、日ごろ土から離れている人ほど、テクニカルな農法をいきなり頭で習うのでなく、まずは体で感じて欲しいのです。

無農薬栽培の稲わらを丁寧に敷く

作業と言っても黙々と手ばかりを動かすわけでなく、楽しくやり取りもしながらの一年です。
日頃は身近な人と農作業の話などしない(というか、したくても相手がいない)都会の皆さんにとって、同じ畑を耕すつながりは、とても新鮮なことと思います。
自給自足といっても、一人でなんでもできるはずがありません。食べたいものをあれこれと自給するには、色々な人といくつかの小さなユニットを組んで手を動かしていければ、無理もなく、大変な時に心も折れて挫折することもなく、進めやすいものです。30代~50代の男性も、ここ数年で野菜作りをする人が増えてきましたから、仕事でない関係づくりが進むといいですね。

さとやま農学校の説明会も残りわずかとなりました。12月の畑には早くも新春の気配が漂います。こればかりは現場でしか味わえないものです。どうぞお越しください。

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