秋に向けて収穫&種まき

さとやま農学校
自然農のゴーヤのアーチ。ひんやりと風が吹き抜けます。

自然農と微気象

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

毎日の猛暑ですが、たとえ暑くても畑は愉しい。
これはホントウです。強がりでなくて。

もちろん生活のために農業をするとなると、その意味での大変さはありますから、暑さ寒さが倍がかりで身の上にのしかかってきます。が、お金のためでなくて、あくまで自分の食べたいものを自分でつくるのであれば、体力の無理のないところで畑を進めていけます・・・とはいうものの、この暑さで畑に行く気力もなく、それどころかガッツリ体調を崩し、久しぶりに畑に行ってみれば草だらけで春とは大違い!一目で気力が萎えてしまって、もう畑なんかイヤだ。という方も多いでしょうね。とりわけ最初の頃はそうなります。まあ、自分ばかりではないのだと、まずはご自分を慰めてください。

ですから、今のような猛暑の時期は、できるだけ早朝もしくは夕方に作業をする。仕方なく日中の作業になるときは、とくに草取りなどは、一瞬ともいえるような短時間で終える。畑に来たと思ったらサッと引き上げるくらいの感じです。飛行機の操縦訓練で、滑走路に着陸してそのまますぐに離陸するのを「タッチ&ゴー」と呼ぶそうですが、私も「畑のタッチ&ゴー」をお勧めしています。

そして見出しに書いた「微気象」を感じること。
ほんのちょっと場所が変わるだけで、ふと風が吹いたり、土がひんやりしたりします。
こういう微妙な違いを肌で感じるのです。はじめは暑いばかりのように思えた場所が、落ち着いて五感を開いてみると、微妙に変化があるのに気づきます。それくらいの余裕をもっているといいですね。


さとやま農学校」は夏季は午前中の2時間だけになります。今日のように暑い日は、いわゆる農作業は30分程度で、あとは日陰での苗づくり作業や、収穫です。春から通っているので、だいたい自分の体力も分かっているから自己管理できるのが強みですね。
それと大事なのは、無駄な動きをしないこと。
初心者の人ほど、作業の姿勢や動き方に不自然なものがあるものです。それは仕方のないことですが、自分がどんな風に動くと楽に作業できるか、それを身体でじっくり覚えてもらいます。畑仕事の疲れは、無理な姿勢や動き方に由来するものが非常に多いのですね。逆に言えば、80歳や90歳のベテラン農家の方々は、永年身につけた動きで無理なく作業を進めます。なので、草取りなどは、スピードはゆっくりでも確実に進んでいくのです。

このところの雨で、夏野菜の収穫もぐうんと増えました。トマト、ピーマン、ナス、オクラ、ゴーヤ、ヘチマ、ハナオクラ、キュウリ、ツルムラサキ、あとはハーブ類も色々(レモングラス、レモンバーベナ、タイム、フェンネル、シソ、ホーリーバジル、あれこれ・・・)

固定種のキュウリ「四葉(スーヨウ)」の種を採る(自家採取)

固定種キュウリ「四葉(スーヨウ)」の種取り

今年もキュウリの種取り(自家採取)が始まりました。
日照りで水分が少なくて、最初のキュウリは苦かった。これには何事かと驚きました。
やっとこのところ持ち直してきました。9月になれば次に蒔いたキュウリも収穫が始まるでしょう。いつも豪雨ばかり想定していたので、今年の日照りには裏をかかれました。というか、毎年なにがしか、どこかで裏をかかれてばかりです。という言い方は空に対して失礼かな。なにしろ、太陽も雨も、たっぷり注いでくれる日のほうが多いはずなのですからね。そのことを忘れてしまって、日照りや大雨の時ばかり騒いでしまいがち。まずは感謝すべき。

さてさて、今日も空を仰いで一日が終わります。
なんだかんだ言って、こうして空を仰いで一日を始めて、一日を終えられるのは、素晴らしいことです。もしも生まれ変わるなら、たとえ地球温暖化であっても、やはり空を仰いで一日が始まる生き方がいいです。

9月の「さとやま農学校2023・秋のショートコース」も、公共機関ご利用の方の送迎枠がだいぶ埋まってきました。皆様のお越しをお待ちしています。

以上の記事は「すどう農園の自然農のブログ」です。
「すどう農園」の以前からのブログから、新しくWordPressを使ったこちらのブログに引っ越し中ですので、このブログもまだ体裁が整っておりませんが、2023年の10月1日ころをめどに、こちらに完全引っ越しする予定です(現在は、新旧両方のブログに同じ内容を平行して投稿しています)。旧来のブログをご覧くださった皆様には、「すどう農園の過去ログ」は以前のページにそのまま残しますが、改めましてこちらのブログをよろしくお願いいたします。

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