後ろに夢はない。けれど

日々のエトセトラ・本や映画の話

今年も大晦日を迎えました。
皆様、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか?

上の写真は、今年作ったかまどでご飯を炊いておにぎりをつくっているところ。
とてもシンプルだけれど最上の美味しさでした。
猛暑と日照りのなかで無農薬栽培のお米を作ってくれた「東條ナチュラルファーム」さん(さとやま農学校の卒業生)の田んぼを想いながらのみんなでおにぎり。こういう時間と場所が、何より嬉しいです。来年も「小さな輪で集まって育てる、食べる」ということを大事にしていきます。それは、いま気候変動や戦争やその他の大きな危機的な出来事に対してできる、ささやかなだけれど大事な手立てと思うからです。

これまで何度か書きましたが、本当に今年は「時間のスピードが速かった!」ように思えます。
そんななかで個人的には、年頭から習い事を二つ、サックスとボイストレーニングを始めました。
サックスの先生は「さとやま農学校」の修了性でもある三浦瑞希先生の toninsel です。
どちらもスタジオが吉祥寺にあるので、あの賑やかな街にもだいぶ詳しくなりました。レッスン自体はどちらも1時間ですが、相模湖から通う時間がかかるので、ほぼ半日がかりになります。
しかし「さとやま農学校」には、もっと遠い距離を通ってこられる方々が大勢いらっしゃいます(今年は広島と鹿児島からもお見えでした)。いまさらではありますが、ただただ敬服と感謝ばかりです。
何かを学ぶというのは、自分の世界が延長されていくワクワク感がありますね。特に私たちの年代になると、それぞれに入れ歯だの老眼鏡だの補聴器だのボケ防止だの(涙)やたらと守りに入ってしまうのですが、まだまだ伸びしろがあるぞ、と思えるのは素敵なことです。ひるがえって自分自身、多くの方に農業を教えている身として、学ぶことの楽しさ、奥深さをどう伝えればいいか、その視点で気づいたことも沢山ありました。その意味でもまた、学びを始めて通ってよかった。
というわけで、来年も吉祥寺に通います!

さて皆さんは、来年はどんなビジョンをお持ちでしょうか?
どうか、幸い多き年になりますよう。

★note 連載はじめました。

高度成長期の下町生まれが里山の自然農にたどり着くまで

振り返るな 振り返るな
後ろに夢はない 

劇作家であり、詩人であり、作詞家であり、競馬評論家でもあった寺山修司の言葉です。
ライバルと駆け引きをせずに、スタートから全力で走るタイプの馬を寺山修司は愛しました。
そして彼自身も人生を全力疾走して、40代の若さで夭逝(ようせい)しました。
たしかに、後ろに夢はありません。その通りと思います。けれども、この先を考えるときに来し方を振り返ることには意味があります。あくまでも未来への遠近図法として、過去から書き起こしています。
「どうして自然農を始めたのでしょうか?」と聞かれることも多いので、お答えにもなると思います。
ただいま二回目まで書きましたが、ずいぶん長い文章になりそうですから、長い目でお付き合いください。

高度成長期の下町生まれが里山の自然農にたどり着くまで

★さとやま農学校2024コース 1月にオンライン説明会あります

11月からのインフルエンザの流行で、今年は現地説明会をキャンセルされる方が相次ぎました。
たぶん1月もインフルエンザは収まらないことでしょう。そこでオンラインの説明会をします。ただし限定10名様とさせていただきます。
どうも私はよそのオンラインい参加していつも思うのですが、何十人もいる中の一人というのが苦手です。都会の雑踏のような寂しさを感じてしまう。なので、いつもの現地説明会のようにお互いの感じが分かる規模にしたいと思います。
そして。
オンラインセミナーというとジャンルを問わず「これだけでうまくいく〇〇方式」といったような思わせぶりのキャッチコピーで宣伝をするのが多いですね。それが今どきはオーガニック系でもこうした風潮になってきているようです。すぐに結果が出てうまくいく!という話なのですが・・・簡単にそんなこと言っていいのでしょうか?

農学校に見える方も、そういう単発のセミナーに参加されて壁に当たった方も多い。健康法でも食事法でもなんでもそうですが「コレひとつですべてうまくいく」というのはありません。もっと落ち着いて話をしましょう。ですから一方的に話すのでなく、皆さんのお話もじっくり伺う対話形式にします。たぶん、2時間はあっという間に過ぎるでしょう。

ビギナーのための・春から始める自然農オンラインセミナー★10名様限定
★日時 2024/1/13(土) 19時はじまり~21時
神奈川の農業体験・さとやま農学校@すどう農園

2月は現地で「さとやま農学校・臨時説明会」をします。

年末はインフルエンザの大流行で、さとやま農学校の現地説明会も多くの方がキャンセルになりました。1月もしばらく流行は続くかもしれません。そこで、2月の立春から臨時の説明会を開催します。立春を過ぎて春の気配を感じてください。せっかくの季節なので、軽く体験作業もやってみましょう。
土の下からフワフワっと無数の命が萌えてくる気配を感じてください。
下のページからお申し込みをお願いします。

https://www.sudofarm.net/satoyama-organic/briefing2024/

★あなたが街を耕すとき~トランジション・タウン編


カフェスローでの連続講座の続きです。
世界各地に広がるトランジションタウン運動の日本での先駆けとなった「トランジション藤野」の創設メンバーである榎本英剛さん(ヒデさん)をお迎えします。ヒデさんは「さとやま農学校」の1期生でもある、すどう農園の大事な旧友です。
日本でのコーチングの草分けでもあるヒデさん曰く「答えは自分の中にある」ということです。
たしかに、そう思います。
日頃感じている疑問や課題を持ち寄り、シェアしていく連続ワークショップです。ただ聞くだけの講座でなく、これはとても実用的かつ知的に面白い講座になるでしょう。すどう農園も進行役として参加します。トランジションやパーマカルチャー、自然農などクロスオーバーしながら進めましょう。

初回1/15(月) あなたがまちを耕すとき~トランジション・タウン編3回シリーズ
イギリス在住中にトランジション・タウンに出会い、日本に紹介し、「トランジション藤野」を立ち上げられた榎本英剛さんにお話を伺います。 「トランジション・タウン(Transition Town)」とは、2005年にイギリス・トットネスで始まった市民運動で、持続可能なまちづくりを市民が自らの創造力を発揮しながら行う実践的な提...

それでは皆様、良い年をお迎えください。 2023/12/31

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