こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
写真は我が家の窓から望む相模湖の夜明けです。
相模湖は、静かで温かい空が続いています。
ここにきて30年ほどになりますが、以前の冬はもっと冷え込んだものでした。
自分が寒さに慣れたせいもあるのでしょうが、だいぶ変わったなあと思います。
皆さん、新年を迎えての抱負はいかがでしょうか。
色々と思うことは多いのですが、やはりこの地球全体を考えてしまいます。
おそらくは今年の空も、疾風怒濤のことでしょう。
それはもう、逃げるわけにはいきませんし、かといって下を向いて諦めることでもない。
悲観も楽観もせずに、淡々と手を動かしていきましょう。
一人一人が、それぞれの立場で出来ることをする。
点々とした営みがつながって線になり、線は脈を打って動き出します。
これは自然農や大地の再生などの現場で体感してきたことです。
小さな手でもできることは沢山あります。
ことさら特別なことはありません。
今年も、少しづつ手を動かしていきましょう。
「自然農のお試し体験&農学校の説明会」の一コマです。
さとやま農学校には、野菜と一緒にイチジクやジューンベリー、プラム、ウメ、ユズ、クルミ、などなど、色々な果樹が植わっています。夏はどうしても野菜の世話に追われてしまうので、いまが果樹とゆっくり話す季節です。
今は乾いた風の中で芽を備えるジューンベリーやイチジクやビワ、プラムなどなどが、どんな風にすれば気持ちよかろうかと感じながらのひとときです。枯草などのマルチを思い切り株元に敷けばいいかというと、そういうものでもないのです。むしろ害虫に冬越の居場所を与えてしまうこともあります。そして春の菜種梅雨になれば、今度は摘み過ぎた草が腐ることもあります。醗酵ではないんです。草木マルチは万能ではありません。そのあたりは様子を見ながらケアしてあげます。
そしてタネ採り用の在来種・大蔵ダイコンも、木枯らしの中でキリっと春を待っています。あと二か月もすれば、菜花がグンと伸びてくるでしょう。
本当に冬が暖かくなって、作業もしやすくなりました。間もなく春でしょう。今のうちに身体をチューニングしておかないと慌てることになります。
野菜の高騰はキャベツや白菜など大変なことになっていますが、あの夏を想えば仕方ないです。今後は、この暑さが普通になるでしょうから、いまや全国の(というか世界中の)農家が必死で方法を模索しています。世界は変わりました。
そこで皆さん、例えばキャベツ一つでもプランターで育ててみませんか?種をまけばできるという簡単な話ではないですが、色々なことが見えてきます。
1月8日にはオンラインで「自然農のプランター栽培の相談会」というのをやります。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」も、オンラインがまもなく始まります。「一年通いきれるか自信がない」という方のために、夏までのハーフコースも新設しました。
農園の柵の外から侵入してくるササともうまく付き合います。
これくらいの生え方なら、油断しなければ手ごわいことはありません。
株元は、マルチをし過ぎない事。
以前作った気穴がだいぶ埋まってしまったので、これも手入れをしなければ。
固定種の大蔵大根2025
タネ採り用に農学校の畑で春を待つ固定種の「大蔵ダイコン」です。
今年の7月に種を取り、暑い夏に蒔いたものは灼けてしまいましたが、9月になって種をまいたものがここまで元気に育っています。