醤油を手づくり2025

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

まだまだ落ち葉かきもしたいのですが、そればっかりというわけにもいかず。
昔の農家みたいな大家族で、様々な作業を(家事も含めて)大人も子供も手分けしてやる、ということではないので、バランスを取りながらの毎日になります。

朝起きたときに天気の様子などを勘案して「さあ、今日のメインの仕事」と考えるのは良いものです。
何が辛いと言って人間は、もちろん病気もつらいですが、朝起きて「やるべきことがない」とき。
たくさん働いたり、勉強したりした後の「ご褒美休み」でなくて、そもそもすることがない。
これは辛いです。
私の同級生も、何年かすれば退職組も出てくるのでしょうが、大丈夫かな?

働けるうちは働く・・・と世間では言いますが、働き盛りの邪魔になるのを気遣いながらの再雇用など、自分にはできないなあと思います。
とくに男性は、地域でろくに友達もいないことが多い。
テレビだけが友達・・・ということのないように。
だからこそ、畑で大地を友として、生き返るのは良いことです。
ゴルフや釣りみたいなお金もかからず、人と競い合うこともない世界。

今日は加工場で味噌やら醤油やら、加工品の整理をしました。
手作り食品の愉しさは、その年によって出来具合が変わることですね。ワインのテロワール程ではなくとも「今年の醤油はスッキリしたなあ」とか「ちょっと熟成が進み過ぎたかなあ」などとマニアックに感じながら使ってみる。お仲間がいれば、なお楽しい。

何だか今回は、凄く前置きが長くなりましてすみません。
醤油の話でした。

写真のように、数年かけて造りためた・・・というか、造りすぎて溜まってしまった(笑)醤油たち。実はまだ沢山あるんです。

火入れはしていないので、冷蔵保存でも、少しづつ変化はしているのでしょう。
愛しいですね。

醤油づくりについては、旧ブログで何度か投稿しています。
下記のページが旧ブログのトップになっていて、そこでボックスに「醤油」と入れると過去ログの一覧が出てきますので、醤油づくりに興味のある方、どうぞご覧ください。
(旧ブログのトップページ)

https://www.sudofarm.net/bloglist

色々な方にお世話になりながらの醤油づくりでしたが、一番最初にお世話になった埼玉の「中沢食品」さんのご主人は、既に他界されました。味噌づくりの麹づけは時間が取れれば比較的容易にできます。
しかし醤油を創るための麹づけは、麹菌そのものが味噌づくりに使う麹(アスペルギルス・オリゼ)とは別の麹(アスペルギルス・ソイエ)であり、これはマスクなしで吸い込むと危険なものです。
それゆえ、専門の麹屋さんに頼むべきなのですが、自分で小麦や大豆を持ち込んだところに「麹づけ」をしてくれるところは非常に少ないです。ただでさえ手間がかかる仕事なので、少量ロットで受けてしまったら割に合わないわけです。
しかし、志を持って小規模で麹づくりをやっておられる麹屋さんも各地にあります。
若い麹屋さんも少しづつですが増えてきたようです。
皆さんも、そうした方々と良いご縁が見つかると良いですね。

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