津久井在来大豆の摘芯断根で自然栽培・続き

さとやま農学校
土中緑化した津久井在来大豆@さとやま農学校https://www.sudofarm.net/satoyama-organic/

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

前回のブログの続きです。
自然農を学べ・さとやま農学校」の皆さんと津久井在来大豆の育苗が始まりました。

上の写真は種の土中緑化。
ガッチリ元気な芽が出て光合成のチカラが強くなり、これが新しい根や芽を伸ばします。

上の写真、種まきから1週間。
このように双葉の上に初生葉(しょせいよう)が出てきます。
しかしこれは、切り捨てます。
こんなに元気な葉なのに・・・可哀そうな気もします

初生葉を切ると、こうなります。
土中緑化した双葉が残ってます。
更に根っこも切ります。つまり断根。
大豆の根には根粒菌が共生するのだから、伐ってしまったら大変!!
と思うのですが・・あえて切ります。ここがミソ。
この摘芯断根栽培を提唱・実践された故・岩澤信夫さんはお米の不耕起栽培を全国に広めた多大な功績のある方です。岩澤さんによれば「根粒菌に頼っているから大豆の収量が上がらない」のだそうです。
斬新で大胆。
ただし、言うまでもなく手間がかかります。
これを何ヘクタールもできません。いやもっと小さな面積でも時間が足りないでしょう。
ということで、いまひとつ広まっているようには見えません。
しかし、この数年の暑さを鑑みるに、小規模の大豆の自給・自然栽培ならばやってみる意味は大きいと思えます。

摘芯断根した苗です。
何だか情けない・可哀そうな感じですが、ここからぐっと伸びてきます。
ポイントは…繰り返しますが、土中緑化した双葉が、光合成で力をつけて、不定根と新しい脇芽を出すのです。なんとなく流れが見えましたか?

摘芯断根した苗を挿しました。
不定根が出るまで養生します。同時に脇芽も出てきます。

さて皆さん、本当に国産の大豆は大変な状況です。
海外でも遺伝子組み換え斗、そうでない本物の大豆は価格差が大きく開いてきているそうです。
そうなると、良心的な国内の業者さんにとっても、輸入の有機大豆も使うのがむずかしくなるでしょう。そpもそも遺伝子組み換え大豆を使っていないことが表示できないというあまりにも不条理な政府の方針。
一つには国内の食品企業が農水省と交流人事をしているということもあるようです。
実際に農水省の官僚の脳死状態とした思えない政策の数々は民間のコンサルや食品企業、化学企業にいいように操られている現状があるのでしょう。その見返りといえば、せいぜい天下り先の確保なのでしょうから…溜め息をつきたくなる。

珍しくブログで愚痴をこぼしましたが、国期待することは無理です。
とにかく自分たちで手を動かしましょう。

さて今日は、夜から国分寺のカフェスローさんで「自然農のプランター栽培講座」があります。
もう長いお付き合いになるカフェスローさん。
また今年もよろしくお願いします。
ちなみに来月の講座も満員になりました。8月はまだ参加できます。
8月だけお申し込みいただいた方にも、6月と7月の内容をネットでフォローできます。

「自然農を学べる・さとやま農学校」の見学会も6月いっぱい開催します。
6月15日は満員になりましたので、
6月18(水),21(土),24(火)の3回です。
受講生の皆さんの和やかな雰囲気も感じて頂けます。

梅雨の気配を感じれば、頭の中は秋のイメージです。
それに、そのほうが夏も前向きに過ごせますから(笑)
まずは土に触れてみたい方、おいでください。
本講座とショートコースは同じ場所で開催しますので、
上の見学会の中でも、現場の雰囲気を感じられます。





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