のどかな秋の一日です。
今日は草木染めをすると以前から決めていました。
この時期は暑くも寒くもなく、畑の作業はいくらでもできてしまうので、休むと決めないと永遠に休めないのです。というわけで今日は休み!かねてからやりたかった草木染めの日です。友人を招いてゆっくりと染めました。こういう日は大事だなあ。
本当はクサギで染めたかったのですが、猛暑のせいか非常に実の出来が少ない。クサギ不作です。そこで、どんなに猛暑でも関係なく奔放に育ってくるセイタカアワダチソウを素材にしました。クサギの青とは違ってなじみのある黄色系です。
セイタカアワダチソウは花粉アレルギーの元と誤解されがちですが、アレルギーになるのはよく似たブタクサの方ですね。ブタクサはキク科なので花粉が風に舞います。セイタカアワダチソウはキク科ではありません。虫が花粉を運ぶ虫媒花。花の穂には界面活性効果のあるサポニンを含むのでシャンプーにもなります。
ただいま満開の花穂から若い花を選んで摘みました。
シャンプーにするときは、もっと若いライムグリーンのツボミ状態が良いです。
何回か染め重ねるにしたがって色合いを深めていく様子に風情があります。
使い込むうちに染めた色は、また世界に戻っていきます。そうしたらまた新しく染めていく。化学染料で塗り固めた色とは全く違うナマモノの移ろう世界です。
木綿の布とは別に絹糸も染めました。やはり動物性素材なので色が染まりやすいです。
こうして四季折々の素材で絹糸を染めていきたい。色とりどりの糸で手毬を作るというのが夢です。手毬には深い意味はないのですが、泉鏡花の小説「草迷宮」を寺山修司が映画化した作品に、草原をどこまでも手毬が意思を持っているかのように転がっていく幻想的なシーンがあって、それが妙に脳裏に残っているのですね。私にとって手毬は、どこか日本人形のような不思議な存在なのです。
さとやま農学校2024説明会が始まります
間もなく11月を迎えます。
自給のための自然農・野菜作りを学ぶ「さとやま農学校2024コース」は本講座の開講が3月ですが、それに先立って1月から希望者のみのプレ講座があります。その前には11月と12月に「さとやま農学校2024現地説明会」があります。
小さな区割りで野菜を育てる貸農園とは全く違うスタイルです。広い農地でみんなで野菜を育ててみんなでシェアします。これからの時代の自給は、志を共有できる人たちと一緒に作業をすることもますます大事になるでしょう。まずは現場の空気を五感で感じてみてください。