自然農のニンジンの収穫

さとやま農学校

こんにちは。

相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

さとやま農学校」で昨日から自然農のニンジンの収穫が始まりました。
今年のニンジン栽培は7月の猛暑と日照りで発芽が本当に苦労しました。こんなに発芽しないことは初めてでした。ニンジンは、種を蒔いて発芽までの期間に水をたっぷり上げることが必要です。小さな菜園ならばジョウロなどで潅水すればよいのでしょうが、合計100m近い「さとやま農学校」の畝ではそれは無理なので、とにかく基本形を忠実に行ない、そこからさらに農学校の皆さんと工夫を重ねました。そうして芽を出したニンジンが、やっとここまで来ました。大変な想いをしましたが、経験値は上がったと思います。今年の農学校の皆さんも、ニンジンづくりはプロ級になったことでしょう。さすがに例年よりも収穫の始まりは遅いですが、感慨はひとしおです。
そうしていつものように母本選抜をして良い親を選び、来年の種取りに備えます。
これまでのニンジン栽培の様子はこちらの過去ログなどをご覧ください。

固定種ニンジンの種まき準備
https://www.sudofarm.net/20230616carrot/

固定種ニンジンの花
https://www.sudofarm.net/20200529/

固定種・種取りニンジン「黒田五寸」の豊作御礼
https://www.sudofarm.net/20221204kuroda/

安全な食べものを自給する一歩「さとやま農学校2024」説明会が始まります

この夏のような猛暑で各地の野菜が大きなダメージを受けています。例えばダイコンも大変な状況で、本来なら8月の末に種まきをするはずが、猛暑で種が灼けてしまって蒔けない。その影響でお漬物屋さんのタクアンもほとんど作れない状況だそうです。確実に影響は出ています。
そしてコロナや戦争の影響を受けて化学肥料の輸入もかなり厳しいです。すどう農園は化学肥料は一切使わないので実感はないのですが、化学肥料に頼ってきた農家さんの離農にとっては高齢化とあわせて離農に拍車がかかることでしょう。これからはますます小さな農の時代です。それはお金のために野菜を作るのでなくあくまでも自分が食べるために耕す農です。本来の野菜づくりとは、お米やワタなどの換金作物と違って、自給のために作るのがほとんどでした。身の周りの自然に寄り添うように、心穏やかに野菜を育てる。そんな原点に戻るべきでしょう。
さとやま農学校2024」コースの説明会では、まずなによりも、農学校の現場を五感で感じていただきます。小さな農の世界を始める一歩を踏み出してください。

さとやま農学校2024説明会

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