
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給の自然農を学ぶ・さとやま農学校」で、今年2025年も津久井在来大豆の栽培が始まりました。
昨年の大豆栽培は、猛暑で最後の実のつきが少なく、悔しい思いをしました。
同じように自然栽培あるいは無農薬の有機栽培で津久井在来大豆を作っていらっしゃる方々も、収量は例年より低かったようです。おそらく子tん後の気候変動を考えると、もともと中国東北部の寒い地域の出自である大豆には厳しい時代になることでしょう。
しかし、貴重な在来の大豆を、何とか残していきたいと思います。
その経験を踏まえて、今年は方法をだいぶ変えました。
ポイント:
さとやま農学校ではあくまでも自給のための大豆栽培を実践します。
トラクターなどを使う大規模な栽培はしない。
大豆の自給とはつまり、ほとんどの場合「味噌づくり」です。
ちなみに醤油もできなくはないが、味噌と比べて技術的にも設備的にも素人には難しい。
むしろ、みんなで共同して醤油が作れる互助的グループが理想ですね。
さとやま農学校の卒業生で、今はかまどでランチを作ってくれている「黒めし」のご夫妻も、農学校の近くに古民家を借りて、そうしたことを始めるようです。その辺はまたご紹介しましょう。
そこからさらに豆腐やテンペなども作れたらいいですが、まずは大豆がちゃんと作れないと!

6月10日は梅雨入り。例年よりも早い。
しかし近年は梅雨が少なめなので、むしろこれくらいこまめに降ってくれた方がよいです。
一昨年はカラカラで、キュウリが苦くなったのには焦りました。

大豆はすべて育苗して植えます。
大規模に栽培するなら直播ですが、鳥よけのネットを張るのが大変。
片付けるのも大変。草が出ないようにコツコツ草を刈るのも大変。
大変だらけなので、育苗方式で、丈夫な苗を選んで植え付けます
写真のような土中緑化という手法で緑色のガッチリした芽を出す。

種まきを数回、日程をずらしているので、手前の苗は一週間前のもの。

種まきに先駆けて畝を立てて準備します。
自然農ではいちど立てた畝をずっと使うと言いますが、豆やイモの場合、収穫のたびに畝は崩れるものです。練習も兼ねて畝立を少しづつ進めます。まだ苗の定植まで時間があるので、それまでの間ポリマルチを張り、畝の間には防草シートを敷きました。おp理マルチは定植のタイミングではずします。勿体ないので再利用します。防草シートは水を通すので、土寄せの時だけ外す。それ以外は敷いておくのもいいかと思います。夏の猛暑の中、通路の草を取りながら土寄せするのは熱中症などのリスクも考えると、こうしてシートでマルチをした方が良いと判断しました。防草シートは1mあたり100円しますが、大事に使えば数年は使えます。
こうして段々と畝を立て、できた傍からポリマルチと防草シートでマルチしていきます。

これは土中緑化で出てきた緑の芽。

定植まではカラスなど、鳥の害が怖いので、ハウスで管理します。

摘芯断根栽培は、イネの不耕起栽培を全国に広めた故・岩澤先生の提唱された手法です。
なかなか手間がかかるので、これまではやってこなかったのですが、今年から取り組みます。
既に予備実験としてエダマメで摘芯断根の苗をつくって、栽培しているところです。
さあて、どんな具合になるでしょうか。
この後もまたブログでご紹介します…とはいうものの、夏になると人間が疲れてしまって、例年ブログの更新が後手後手になりがちです。
その意味ではやはり、実際に;っ地の上で一緒に学んでいただくのが良いでしょう。
大豆の国内自給は激減の一途をたどっています。
どうぞ皆さん、できるところから自給を進めましょう。