自然栽培・固定種のハクサイの種採りに向けて

さとやま農学校

こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然栽培を学ぶ「さとやま農学校」です

先日の雪の中からハクサイが頭を覗かせています。
もうじき蕾を出す固定種のハクサイです。去年の猛暑に負けずに育ってくれた面々から大事に種を採ります。外側の薄枯れた葉も、まだこうして本体を守っているのです。
このハクサイの姿を見るたびにいつも思い出すのは、子どもの出産に立ち会った時、母親から出てきた瞬間の様子です。羊膜に包まれて出てくるのですね。あの時は「何事!」とビックリしました。艶々したツルツル坊主みたいなものが段々膨らんできたと思ったら、その羊膜が破れて赤ん坊がいるのでした。あの時の羊膜は一生忘れない光景ですが、まさに光り輝いてイノチそのものでした。
いまこのハクサイ坊主も、あのときの羊膜坊主そっくりです。急がずじっくり、中で準備していて欲しい。やがて下の写真のように開いてきます。

歓喜の歌など流したくなる光景ですね。
この先、また猛暑や台風などあるかもしれないけれど、たとえ何があろうともイノチが発言するこの瞬間の喜びは絶対的なものです。

枯れていく外葉も、こんな風に地面にしっかり広がりながら土に還っていく。
植物の最後は、どれも潔いのです。最後とはいってもこれが土に還って、そこにこぼれ種が芽生えて育っていくのですから、循環のひと過程にすぎません。こういう終わり方ができない現代の我々は、死ぬことさえも分断されているのかと思ってしまいます。せめて生きているときに色々なつながりの手助けをしたい、それができるのはやはり自然農法なのです。

自然農法の農業体験「さとやま農学校」では、ほとんどの野菜を自家採種した固定種で育てます。もちろん来年に向けての種取りも学びます。風邪の流行で現地説毎回は3月まで臨時開催しますので、どうぞお越しください。

さとやま農学校2024現地説明会

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