旧暦・師走の湿り雪こもごも

自然農&里山暮らし

こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農法を営む「すどう農園」です。

関東地方の皆さん、昨日の雪は、大過ありませんでしたでしょうか。
こちら相模湖で、昼過ぎから降り出した雪は昨年の2月と同じく非常に湿って重いものでした。
高尾から甲府に向かう中央本線では、竹が倒れて鉄道の架線を裁断したとのことで、運転が4時過ぎから「見合わせ」になりました。家族の一人が高尾で待ちぼうけ状態になり、いつ帰れるか分からないまま数時間待たされた段階で、幸いに知人の家に泊めてもらうことができましたが、他の方々はどうなったことか。こういう経験は、ここ数年で最悪のパターンでした。
 そもそも「見合わせ」という言葉が非常に曲者なわけです。待っていればそのうちに修復しそうな気配を匂わせているのですが「再開の見通しは立っていない」とも言うので、つまり何がどうなるか全く見えない。結局、昨日のうちに中央本線は復旧せず、再開は本日の午後までかかりました。
 私は思うのですが、既に暗くなった状態で雪も降る、その中でおそらく将棋倒しのように折れ重なってきた竹を伐を取り除くというのはかなり危険で無理な作業です。私自身、雪で折れた竹で苦労したこともあり、その大変さは容易に想像できます。
 それならいっそ、早い段階で「本日の復旧は無理」と宣言するべきでしょう。こればかりは仕方のないことです。何時間も乗客を寒い駅で待たせておくよりも、見切る方が良い。もちろん大変な事態になるけれど、そこに踏み切れずに、なんとなく時間切れを待って判断責任を回避する。そんな思惑ではないかと裏読みしてしまうのです。自分だけは判断責任を取りたくないがゆえにズルズルと決断を引き延ばしてしまう。これはもう日本の組織に戦前から共通した宿痾(しゅくあ)です。これからも災害があるたびに同じような対応を繰り返すのであれば、私たちは組織に判断をゆだねずに行動するしかないのでしょう。まあ、それがやり切れるかどうかは別の問題ですが。

それはそれとして、今日は農園を見に行きました。
小さなハウスが雪で全壊です。
そもそもこのハウスのパイプは外形19mmで、二重のハウスの内側に使うものですから構造材としての強さはそれほどありません。それを想えば、よくぞここまで頑張ってくれました。ちなみに一般的なハウスのパイプは外形が22mmあります。ここより雪の多い河口湖あたりの地域だと25mm、新潟みたいな豪雪地帯になれば32mmを使います。さすがにこの辺で32mmのハウスは見たことがありません。いずれにしても、ハウスの資材も年々値上がりして、これ以上新しく資材を買うのはやめたい気持ちです。まずは雪が解けるのを待って倒れたハウスを解体、撤去します。

雪に潤って、コリヤナギも芽を膨らませています。

個の梅はかわいそうに、雪で枝を裂かれてしまいました。
こうしてそれぞれに、里山の面々は、それぞれの春を迎えます。

そして来月に開講のさとやま農学校2024に向けて。
現地説明会を3月も開講ギリギリまで追加で開催します。
この冬は風邪の流行がいつまでも収まりません。こんな冬も初めてです。
みなさん、畑で一緒に元気になりましょう。

さとやま農学校2024 説明会



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