ナラ枯れの気配

自然農&里山暮らし

上の写真の手前の畑は、すどう農園の一部です。今年になって新しく借りました。
崖の上から伸びてくる広葉樹の落ち葉が降り注ぐように道路に積もったところを竹ぼうきで履けば、そのまま畑に落ち葉が積もるという絶好の地形です。しいて言えば、上の擁壁(崖)からここで地形の傾斜が変わるので「大地の再生」のワークショップでも教わったように、ここを整える必要があります。10月の種まきや草刈りがひと段落したら、ゆっくり楽しみながら水脈整備などしてみます。南に面した場所なので冬でも日だまりになって暖かいのです。家にこもっているよりよほど心地よいです。

この夏に気が付いたこと。
せっかくの樹が、写真のように枯れています。
まるで秋のような枯れ葉が舞い落ちてくるのは、明らかに「ナラ枯れ」の兆候です。
下の写真でもナラ枯れの様子がご覧いただけます。

この枯れ葉の積もる様子は、9月ではありません。まるで晩秋の歩道ですね。

私は山林を持ってはいませんが、周囲の里山でだんだん広がってくるナラ枯れには心が痛みます。
旧ブログの過去ログにも「ナラ枯れ」について投稿したのでご覧ください。

ナラ枯れの里山 2021/08/21
https://www.sudofarm.net/20210817nara/

ナラ枯れ 相模原2022  2022/07/31
https://www.sudofarm.net/20220731nara/

ナラ枯れに限らず自然現象は、それこそ温暖化もそうですが、一つの原因が一つの結果を生むような単線系ではありません。薪炭材としてナラを切ることがなくなり老齢化したナラの過剰も一つの原因とする見方もあります。薪炭そのものに今後も大きな需要が見込めないのであれば、まずは罹患したナラを速やかに伐採して(などと簡単に言えることではないのですが・・・)別の多様な樹種に切り替えていくのも長い目でみてありでしょう。「すどう農園」の果樹園もウメや柿を中心としながら紅茶用のチャの木、カンキツや香木などを組み合わせています。さらにレイヤーを多層にして鳥や蝶、ハチを呼ぶハーブや低木類を組み合わせたアグロフォレストリーを手掛け始めました。
大きな状況を憂いてばかりでなく、できることから始めようと思います。それも愉しく。
これまで「さとやま草木譜」として講座をやっていた果樹やハーブのエリアを、この冬からは会員制で皆さんと一緒にお世話をし、様々な実りを享受できる場に変えていきます。
詳細はこの10月中に告知の予定です。メールマガジンでもお知らせしますので、まだ購読を申し込んでいない方は、どうぞ「すどう農園」HPのトップからお申し込みください。

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