こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然栽培を営む「すどう農園」です。
前回のブログから、なんと2週間も開いてしまいました。
インスタグラムやFBでは、ほぼ毎日のように投稿できるのですが、やはりブログは、後々に残ることも考えるとそのまま同じ文章という訳にもいかず、結構手間がかかるものです・・・と自分では思っています。この数日、体調を崩していたこともあり、大事な子とも書き損ねてはいるのですが、まずは直近の話題を書き記していきます。
ニンジンの自家採種を今年も「さとやま農学校」で
「自給のための自然農を学ぶ・さとやま農学校」の皆さんと6月からの固定種ニンジンの種まきに向けて準備を始めています。冒頭の写真は、昨年の夏に種取りした固定種のニンジン「黒田五寸」の、種蒔きに向けての準備の様子です。もうちょっと説明しましょう。
6月を過ぎると、ニンジンはこんな風に清楚な白い花を咲かせます。
花屋さんのレースフラワーも同じ仲間です。総状花序(そうじょうかじょ)といって、小さな花の集合体です。
これが収穫後に乾かしたニンジンの花です。
この黄金色のものをよく見ると小さなワラジムシみたいなものがついていて、その一粒づつが種です。
黄金色の塊から、手でゆっくり種をほぐしていきます。
長崎・雲仙で40年以上にわたって種取りを続けておられる岩崎政利さんは、この作業を「タネをあやす」と表現されています。とてもお気持ちのこもった優しい響きですね。わたしも「さとやま農学校」の皆さんには「タネをあやしましょう」と言いながら、こうして手を動かしています。
難しい作業ではないのですが、量が膨大になります。種取りの基本の一つは、なるべく母集団を多くするということにあります。少ない母集団で種取りを続けていると集団そのものが劣化してしまうのです。いわゆる近親交配です。
種をあやす作業は雨の日の作業にピッタリですね。
ビニールハウスを叩く雨の音を聴きながら、お互いの手に集中して種をあやします。とても良いひとときです。
こんなあ種を巡る時間、まだ募集中の「さとやま農学校オープンファーム」でも体験できますよ。
5月と6月それぞれ募集しています。詳しくは下のリンクをご覧ください。・
なかなか時間のとれない方は、半日だけの場もあります。自然農の目線で農園をご案内します。
農園スタッフの自主企画Play!@farmもあります
すどう農園のスタッフの皆さんに拠る自主企画も目白押しです。
下のページにまとまっていますので、どうぞご覧になってください。
Play! @ farm
おかげさまで、都市の皆さんがこうして関わってくれることで里山も健全に農地として続けていくことができます。里山とは、手を入れ続けなければすぐに荒れ地になってしまいます。高齢化した農村では、地元の人だけで里山を農地として支えていくことはできません。
そんな様子を、ぜひご覧いただきたいと思います。
5月の農園でお待ちしております。