
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」も、このところの雨で潤いながら、夏野菜が盛りを迎えつつあります。ただし講座はお盆の前後は夏休みモード。もちろん自主的に来ていただくのはいつでも自由なのですがトマトなどは毎日とらないといけません。それは管理人たる「すどう農園」の仕事です。
写真はすべて、本日2025年の8月13日に撮影しました。
植物ホルモンと陰陽五行
一番上の写真は中玉トマトの「メニーナ」です。
国際自然農法センターで開発したトマトですが、自家採種できるように開発されています。
もちろん無農薬、自然農を想定しての品種です。
丈夫なのは良いですが、枝葉の伸び方が、他のトマトに比べて激しい。ソバージュ栽培などすると、大変なことになります。脇芽の太いのはバサバサさばいて切りながら育てるのですが、それも大変でした。トマトは、枝葉ばかり茂ると、実のつきが悪くなります。
今回、こうして垂直栽培で縛ってみると、だいぶ落ち着いています。
四方八方に拡散するエネルギーつまり成長ホルモンが、上に集約されるのでしょう。
東洋の陰陽五行では、世界は陰と陽のバランスで成り立つと考えます。
誤解されやすいのですが、陰が悪で、陽が善、ということでは全くありません。
両方がバランスとっていることが必要。
そして、陰陽五行の考えでは
「陰陽、相極まって反転する」といいます。
陰が極まるところから陽が生じる。
陽が極まるところから陰が生じる。
下の陰陽太極図が、この考えをよく示していますね。

植物で陰性が極まるのは、大地から離れていく方向、つまり頂点です。
逆に陽性が極まるのは、地中に向かっていく方向つまり根です。
植物の成長ホルモンは、このどちらかで生成されます。
そして頂点で生成されたホルモンは下降して根を育てます。
根で生成されたホルモンは上昇して、頂点を伸ばします。
つまり、陰陽それぞれの極まった部位で、お互いに相反する力を持ったものを生成しているのですね。
陰陽相極まって反転する。
つまり陰の極まりから陽が生じ、またその逆が生成する。
そう解釈すると、垂直栽培の理が陰陽五行で裏打ちされるわけです。
垂直栽培を提唱された道法さんの本では陰陽の事は一切出てきませんが、
すどう農園は、そんな風に解釈しました。
世界をどう見るかは、古今東西、様々な解釈があります。
農の世界においても然り。
そのどれか一つに絞らずに、色々と縦横に見ながら、そして目の前の植物世界と対話しながら憲章していくと、様々な叡智が地下水脈のようにつながってきます。

これは自家採種のミニトマト。
メニーナと違ってmたおやかな茎です。これくらいがいい。

これは二番手の苗。
今年はつくりすぎ!
まあ秋はトマト三昧ですね。

これはもう垂直に縛り切れずに、しかも枝葉がワサワサ伸びてしまいました。
重さで支柱がピサの斜塔状態(汗)
だいぶ剪定して、支柱に斜めの支えを入れて補強しました。
しかし、こんなにトマトばかりの面倒も見ていられないのです。
さてお盆を過ぎると暑さ復活でしょうか?
去年の経験も生かしながら、冬野菜の王者、ハクサイの仕込みを始めます。
さとやま農学校ショートコース・10月からでも参加できます
9月からの開講に間に合わない方でも、10月から1月までの期間で参加できます。
もう、来年の話をする時期になりましたね。
詳しい内容とお申し込みは、下のリンクからどうぞ