ニンジンの自然栽培・スベリヒユと共生

さとやま農学校

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

こちら関東は梅雨明け宣言ですね。

たしかに梅雨前線はあったけれど、これまでのような梅雨という季節はなくなったと認識した方が良いでしょう。

ひたすら猛暑と豪雨の往来。

ニンジンは、始めの発芽で成否がほぼ決まります。発芽を決める要素は光と水分、ある意味このふたつの条件は、相反するわけですが、こちらのような火山灰性の土壌は水持ちが悪く乾きやすい。水辺に競り合って生えるからセリ科であるところのニンジンには、まず光よりも乾燥を防ぎたいところです。

いっぽう乾燥に強い夏の植物の代表が、このスベリヒユです。太い茎や熱い葉に水分を蓄えて、水平に広がってニッチを確保する生存戦略です。
太陽熱で雑草のタネを殺しても、カヤツリグサとスベリヒユは、真っ先に出てきます。タネが硬くて大きいから。

ところがスベリヒユは、水平に広がるとはいっても、イネ科のオヒシバみたいに地面に根を出して広がるわけではないので、スペースができます。

水平に広がってできた日陰は程よい湿り気が保たれ、そのスペースを突いてニンジンが芽を出してきます。

スベリヒユは美味しい野菜。

フランスでは仲間のタチスベリヒユをプルピエと呼んで食します。山形ではヒョウと呼ばれますが、知らない人が多いですね。

このスベリヒユを上手に間引いて食べながらニンジンの初期成長を見守るのが、自給自足の菜園ならではの面白く豊かなところです。スベリヒユは圧倒的な速さで広がるのでニンジンを圧倒しないようにご注意。

8月に開催の「自然農のプランター栽培講座」の追加が決まりました。

8月28日木曜日の午前10時~12時です。

自然農のプランター栽培講座2025@カフェスロー
8/28 追加開催します 9月以降も講座をする予定です。 詳しくはメルマガでお知らせします。 下から登録してください

さて、暑さのかたわらで、秋に向けての準備も始まります。
キャベツなどの苗づくりも、猛暑や虫に負けないように始めます。

まずは自給への一歩を踏み出したい方、月に一回×4回だけのお試し体験として、
ショートコースをお勧めします。ここで自信をつけてから、春の本講座に進む方も毎年多いです。

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