
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
こんどの週末6月8日が珍しくポッカリ日程が空いたので、
野草・薬草の季節にあわせて薬草摘み体験をします。
詳しくは「薬草を摘む日」をご覧ください。
薬草とは何か?その効能の源
薬草とは何か?
そもそも植物は、根を生やしてしまうと動けませんね。
(逆に、タネの時は人間よりも自在に時空間を移動できます)
自分が動けないので、他者から食べられやすいハンディを克服するために、様々な成分を身に着けました。例えばアブラナ科の辛み成分なども、そのひとつです。総称してファイトケミカルと呼ばれたりもします。「植物が作り出した体内成分」というくらいの意味です。
その成分が人間にとって有益か、有害かで毒草だの薬草だのと人間が勝手に分類するわけです。
虫に食われてもすぐに治るような修復作用を持った成分は薬草にもなり、虫から身を守るエグミやヤニ、アクなどは厄介者扱いされたりもします。
ちなみに、アクと言っても様々な化学物質の総称です。
おおむね、植物体内のミネラル成分が水に溶けだし、さらに凝固したものですが、本来は毒ではありません。有益なミネラルもある。ヨモギなどはアクを抜いてしまうと香りも栄養も落ちてしまいます。
というようなことを考えながら、宝の山のように生えている野草を摘んでみるのは愉しいひとときです。今はヘビイチゴの薬効のお問合せも多いですが、6月8日なら、木陰にひっそりイチゴのように残っていることでしょう。とはいっても、野草というのは、まだあると思っていたら不意に姿を消してしまうこともある。そこが野生の所以なのですが・・・。

こちらはカキドオシ。
踏みしだくと足元から清楚な香りが立ち上ります。
それなのに、なかなか有名にならない不思議な和ハーブです。
他のハーブと同じに、摘みたての生葉に熱いお湯を注ぐだけ。

ドクダミ。 薬効を求めるならば、花が開く半日前の蕾を漬け込むのがベストですが、花が咲いても使えます。塩やオイルに漬けたり、食べても美味しい。そしてドクダミは、意外なことに、消臭効果もあるんです。ブーツなどに生のまま、束を入れておくだけ、抗菌作用が強いので、靴の中の雑菌を退治してくれます。ドクダミの匂いそのものは、揮発性があるので残りません。梅雨時の靴箱にもオススメ。 |


これはご存じない人が多いでしょう。
マタタビの花です。
とても甘い香り。
虫コブのついた実は秋の薬草
猫にマタタビ、と言いますが、マタタビに反応するかどうかは個体差がありますね。

ニゲラをメインにしたスワッグ。

桑の実も盛りです。
私はブルーベリーよりも、こっちの方が好きです。

鳥がこぼした桑の種が、数十年でここまで育ちました。

桑の葉は薬草茶になるそうですね。

摘んでいただいた草や実で、皆さんはどんなふうに楽しみますか?
里山の豊かな6月を静かにお楽しみください。