
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給の自然農を学ぶ・さとやま農学校」も目まぐるしい季節。
収穫・草取り・苗の植え付け・あるいは種まき・畝の整え・アレコレ・・・。
太陽が突然キツイ日もあれば、いわゆる「梅雨寒(つゆざむ)」の日もあります。
そして五月の風は疾風怒濤。その日ごとに変わる
半日でガラリと変化する空との対話は、自分が取り戻せる時間でもあります。
上の写真は3月に蒔いた春ダイコンの収穫。
地上部と地下部のバランスが取れた良い感じです。
春ダイコンらしく、先端部はピリっと辛い。
地上部の葉の部分も、もちろん貴重な青物。大事に頂きます。

こちらの写真は4月29日の様子。まだ小さいのですね。
手前はポリマルチを張ってあり、向こうはマルチなしです。
生育は当然ながらポリマルチを張った方が早い。
しかし、草や虫と戯れる愉しさは、ポリマルチでは味わえません。
草取りは苦痛、というのは農を生業とする場合の感覚であって、自給菜園であれば
草も友達。虫も友達。楽しいものです。
「さとやま農学校」では、そこまで味わってほしいのです。
野菜だけの菜園なんて、ツマラナイ・・・というか、いずれ続かなくなります。
あくまでも、大きな自然のつながり、流れの中でこそ、その一部として野菜もヒトも育つものです。
そのつながり感覚を、汗をかきながら感じて欲しい。
それこそが都会で失われた感覚だからです。
この先、夏が熱くなれば、さらに人間は冷房に閉じこもるかもしれません。
生まれて間もないころから冷房に慣れた子は、後天的な汗腺機能を獲得することもままならない。
つまり自分で体温を調節できない「低体温症」になってしまいます。
初夏になると熱中症が増えるのは、文明病でもあるのです。

話をダイコンに戻します。
上の写真は5月10日の様子。ここからぐうんと伸びる。
伸び出すと早いのがダイコンです。
いつもいつも、アッと驚きます。

かたや、昨年の秋に蒔いた固定種・在来種の「大蔵ダイコン」が花を咲かせています。
これは世田谷の大蔵地域の在来種です。
江戸自裁の参勤交代で、全国から様々な野菜の種が集まってはまた全国に広がっていったため、江戸は様々な在来種のセンターともなりました。そうした江戸野菜のなかのメジャーな品種ですね。
既にサヤも膨らんできました。下の方に垂れ下がってしまったサヤは間引きます。
支柱で縛りながら、エネルギー(成長ホルモン)を上に集中させます。
6月の末もしくは7月のタネ採りを終えたら夏のひととき、タネは休みます。
そしてまた8月の末から9月にかけてタネを蒔きます。
本来は8月25日頃がダイコンの種蒔きの目安でしたが、さくねんは暑すぎてダメ。
蒔いた種が灼けてしまいました。これは他の農家さんも皆さん苦労されています。
まあその分冬が暖かくなって、かつては無理とされていた時期に蒔いても、収穫できるようにはなったのですが、今年はどうなるでしょうか。
それでも、こうして元気に種をつけてくれた大蔵ダイコンに期待を込めて、今年もタネを採り、タネを蒔きます。
エダマメの増収のポイント
そして大根を収穫したあとに、両脇のエダマメに土寄せをします。
ダイコンとエダマメは、コンパニオンプランツとして相性が良いのです。
土寄せのポイントや、エダマメの増収のコツなどを下の動画でご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」は、首都圏から日帰りで通える野菜づくりの教室です。
今年(2025年)の5月現在でほぼ満員ですが、車で見える方の参加枠が少々あります。6月の講座を見学頂くことができますので、下記のページをご覧ください。
9月からの秋のショートコースの申し込みも始まりました
★子どもさんと一緒に思い切り土に触りたい方は「農学校ファミリーコース」をお勧めします。
初回はお試し体験できます。
★里山を歩き回って、一緒にかまどでご飯を作って頂く会「さとやま御膳」はこちらです。
夏は古民家で「夕暮れ御膳」になります。