
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
固定種のダイコンの花が咲きました。
うっすらと色身を帯びた花弁が清楚です。
「大蔵」という品種です。世田谷の「祖師谷大蔵」の在来種でしょう。
江戸時代の参勤交代制度の副産物として、江戸には全国区から様々な野菜の種が集まりました。
それがまた各地へ広まったことで、江戸は在来野菜の2次的なセンターとなったのです。
大蔵ダイコンは、数年程前から種取りをしています。
昨年は猛暑が極まって、本来なら8月下旬に蒔くはずの種が、蒔いても蒔いても灼けてしまってダメでした。結局9月の半ばまで種まきを繰り返しました。常識的には「遅すぎる」とされていた9月10日過ぎに蒔いたものが、残暑のおかげで立派に育ち、こうして種取りの出来るところまでやってきました。これから梅雨を迎えるとダイコンは、育った土地の記憶をタネに託して、潔く土に還ります。

ロシアンケールの蕾も見えてきました。
ケールは地中海から南北に広く栽培されるものですが、北国出身のロシアンケールにとって、昨年の残暑はきびしかったことでしょう。それでも元気に育ってくれた個体を選んで種採り用に確保しました。
こうして種取りを何代か続けることで「ロシアのケール」が「相模湖のケール」になってくれます。もちろんアブラナ科なので虫による交雑は避けられないところですが、それもよいと思います。
種取りの世界では一人者の岩崎政利さんも、ご著書の中で「交雑に神経質になることはない」と書かれています。交雑しても、次世代の形質を見れば明らかに違うものも出てくるから分かるし、それもまた愛しいものです。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」では種取りは基本の基本です。ケール一つでも、葉の色が変わり、草の姿が変わり、その中で花を咲かせて種をつけて枯れていく様を観察してください。タネを買っているだけでは見えない世界に出会えます。
気候変動の時代を生きぬく自然農
「自然農のお試し体験」は5月まで開催しています。
重労働はありませんのでご安心。
まずはとにかく、五感で愉しんでください。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」の説明もします。
★4月
28(月)
★5月
5日(月・祝) 6日(火・祝)
14日(水) 25(日)28(水)
詳しい情報とお申し込みは、下のリンクをご覧ください。
自然農でプランター栽培を学べます
これからの猛暑で、ますますプランター栽培が大事になってきます。
6、7,8月は月に1回、国分寺のカフェスローさんにて「自然農のプランター栽培」講座があります。自家採種のことも学べます。


最後の写真は、農園のアーモンドの花です。
桜と同じバラ科です。梅や桜よりは西洋っぽいですね。
自給への一歩・募集中です
