こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
サクラも咲きだした3月の折り返しですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
都内から日帰りの農業体験「さとやま農学校」が、おかげさまで11年目のスタートです。
早いような長かったような、10年という月日はそういうものですね。
10年前のスタート時点とでは気候も変わり(当時も既に気候変動ではありましたが)、それに適応する形で農法も年々アップデイトしてきました。全くの初心者の皆さんも多いですが、だからと言って至れり尽くせりの準備はしない流儀ですので(学びの場だから当然ですね)、限られた時間でどうやって効率的に自然農を学んでいただけるか。その工夫は、それこそ夢の中でも考えるほどです。この教え方でいい、ということはありません。だから面白いともいえます。同じことをやっていたら私も進歩がないですから。
上の写真はジャガイモの植え付けです。
例年、初日はジャガイモから始まります。小学校でもやるくらいの簡単なものと思われがちですが、ジャガイモの栽培には、他の野菜に共通する様々なエッセンスが詰まっています。
さとやま農学校では座学(講義)はありません。せっかく都会から来ていただいたのに座って話を聞いていたら時間が勿体ないですから。そのかわりに予習復習のための動画や文字資料をHPの受講生向けページにアップして目を通していただきます。この資料も、何年も使いまわすのは少なくて、毎年少しづつ更新していますし、大幅に内容を変えたものもあります。この点はインターネットの強みですね。
畝間には春まきのエン麦も蒔き。
畑のレギュラー、株ネギも健在です。
この葱の香りを嗅ぐと春の畑が始まったなあ、と思います。
私自身、最初に畑を借りて育てたのがジャガイモとネギでしたから、非常に思い入れがあるのです。あれは南向き斜面で丹沢を見晴らす、とても眺めの良い畑でした・・・懐かしい。
冬を越したアブラナ科の面々が競って菜の花を裂かせています。
摘んでも摘んでも生えてくる。冬の間、大地で蓄えていた精をギュッと放出するような勢いです。俗に「菜の花はぬか床に漬けても花を咲かせる」というくらいエネルギーが強いのですね。それで私も、この時期は咲いた菜の花をムシャムシャとその場で食べまくります。気分は牛(笑)。
すでに飛散を始めたスギ花粉に対抗するには菜の花の花粉がいいと、これは農村伝説なのですが(笑)私も信じています。そのおかげでしょうか、吹雪のような花粉の舞う日でも大丈夫なのです。うん、やっぱり菜の花のおかげでしょう。
さとやま農学校・本講座を逃した方へ
既に本講座は土、日、火曜の3コースは満員となりました。水曜コースだけあと2名様の空きがあります。駆け込みのお申し込みは、こちらからどうぞ。
あるいは、なかなか通年の参加が難しいけれど、土に触れたい、という方のために新企画をつくりました。こちらは一か月ごとの講座なので一口サイズです。まずは里山の自然農をこちらから体験してはいかがでしょうか。お待ちしています。