生物多様性のあるパーマカルチャーガーデン@さとやま農学校

さとやま農学校

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農農を営む「すどう農園」です。

「自給の自然農を学ぶ農業体験・さとやま農学校2024」は火曜コースもスタートしました。
本講座の後は希望者のみの課外授業があります。
自然農は、身の回りの自然の循環に身を置いて野菜を作らせてもらうことが本義です。パーマカルチャーの「デザイン原則」や大地の再生の「見立て」に大きく通じるものです。だから、身の回りに何があるか、それはどんな変化をしているか、自分とどんな関係を創れるかを観察しながら考える。これがとても面白いのです。考えて考えて、ある時ふっと面白いアイディアが閃くというか「落ちてくる」ことがあります。やってみてうまくいくときもあるし、さらに別のアイディアが芽生えるときもある。そんな道のりは何十年やっていても愉しいものです。
 そして昨日の放課後は「鳥の巣」をつくりました。バイオネストという名でも呼ばれます。
 枝を編む造作は世界各地に色々とあるようですね。
 たとえば川岸の護岸には、水辺のヤナギを編んで作ったそうです。川の水に浸る枝の間では水棲昆虫や魚類が卵を産み、暮らす多様性のあるスペースになります。コンクリートのように水を押し返すのでなく、ゆっくり吸収して勢いを弱める方式です。大地の再生での「しがら」も、基本的にはこれと同じ考え方と思います。

 作り方はシンプルなもので、冬に剪定した果樹や桑の枝を編みこんで大きな輪にします。この中に夏の刈草を放り込んでいきます。そのうちに草は自然に土に還って、そのまま菜園になります。堆肥をつくる必要はありません。「鳥の巣」の良いところは、こうして編み込んだ隙間から空気も通りますね。だから虫やトカゲやミミズなどの生き物たちが暮らすこともできる。いま地球上では物凄い勢いで昆虫や小動物が減っているので、いわゆる「BugHotel(虫の宿)」をつくるエコガーデンも増えてきましたが、同じ役割も果たします。ベニヤ板で囲う堆肥枠では虫が住めないですから、こんな具合に、身近にある有機物を使いまわして循環に繋げています。鳥の巣を編む作業は、やりだすと止まらなくなります。

「さとやま農学校」は、野菜作りを基本に、そこから色々な手仕事が広がっています。本講座はほぼ満員になりましたが、4月からはミニ講座の「オープンファーム」やスタッフ自主企画の新イベント「Play@farm」も始まります。

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毎月ごとのミニ講座・新企画「初夏のオープンファーム」

本講座は水曜コース以外は埋まりましたが新しい企画が4月から始まります。
「本講座に通う前に少しだけ体験したい」「土に触れてリフレッシュしたい」という方のために作りました。さとやま農学校のコミュニティにも参加できるので、講座以外の様々な催しに参加できます。

さとやま農学校2024・初夏のオープンファーム

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