こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
相模湖を通る国道20号線は都心から山梨・長野方面に向かう下道として週末は混雑します。
数年前に圏央道が中央道と高尾JCTで繋がったことからだいぶ混雑は解消されたものの、それでも桜の季節などはギュッと渋滞になります(平行して走る中央本線はお盆の時期でさえ、すいているんですが・・)
すぐ隣が東京とは思えないエアポケットのような「すどう農園」を、毎朝ゆっくり散策するのは何よりも気楽で楽しいものです。今は家庭菜園で連休をゆっくり過ごす方も増えてきたようで、それは良い傾向だと思います。静かなひととき。小さな楽園で心身をリフレッシュしましょう。
この時期、季節の花が様々に咲き乱れるなかでもアケビの花が好きです。
中間色の渋い色合い。黒々としたおしべのシルエットが日本画の様で好きです。いつか誰かがカゴに編んでくれたらいいと思って「すどう農園」でもアケビを育てています。都会で見かけるアケビのカゴは素晴らしいお値段ですね。あそこまで立派なものでなくとも、もっと里山の人が、身近に気軽に編んでくださると良いのですが、残念なことに、カゴ編みをする方は、あまりいないのです。アケビには3葉アケビと5葉アケビがありますが、どちらでも良いです。そもそも、カゴであれ何であれ、身近に育つものを加工して生活を豊かにするのが手仕事の基本ですね。私も絹糸を染めるときは市販の絹糸を購入しますが、本当に身近に養蚕農家さんがいれば最高ですね。残念なことに、わが相模湖も十年ほど前に最後の養蚕農家さんが引退されてしまいましたが。
ノビルも今が旬です。
雑草を刈っては敷いていくうちに土がフカフカになります。その肥沃な土の中からまさに伸びあがってくるのがノビルです。勿論無肥料栽培ですから、この地下部の○○と下様子は、そのまま土の肥沃度によるものです。ネギやニンニクと同じヒガンバナ科ですが、それほど臭みも強くないので、今の季節の前菜にうってつけです。このまま植えておけば、夏にはムカゴをつけて、それが仲間を増やします。
こんな里山の豊かさを巡るのはいかがですか?
例年の冬に開催する「さとやま農学校・現地説明会」の初夏バーションにあたる日を開始します。
思いがけない宝物が見つかるかも。
そしてじっくり土に触れて作業したい方は、まだ5月と6月それぞれに講座があります。
いつものように少人数で開催します。気持ち良いですよ。