自然栽培のエンドウの連作

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

「自然農を学ぶ・さとやま農学校」
で、エンドウの種蒔きが始まりました。

この残暑だとちょっと早いかな。

元来は、山のマメです。
炭焼きや焼き畑などで開拓したところ、南向きの斜面に蒔いたのだそうです。陽炎の揺らめく原野にエンドウの芽が伸びている風景を想像します。

蒔き方は「巣まき」です。
数粒をまとめて蒔きます。
水は雨に任せる。
そうすると発芽も不揃いになってポツポツと出てきます。それでいい。
短いのや長いのが絡み合い、支えあって、他の草ともやり取りしながら伸びていく。

エンドウはいわゆる連作障害の激しい野菜です。
自身の分泌質(他感物質)が、自家中毒的に後代の生育を抑えるらしい。

そのためにエンドウを一度蒔いたら数年はそこでエンドウを作るな、とされるのです。
しかし、これについては木嶋利男さんが「エンドウの連作を続けることで連作障害は防げる」と書いていらっしゃいます(現代農業2019年)。

秋に蒔くエンドウの収穫を終えてすぐに、夏蒔きのエンドウを蒔いて秋に収穫し、それと入れ替わりにまた秋まきのエンドウ、という具合です。常にエンドウが育つことで、自分の出す他感物質(アレロパシー)を分解できるという内容です。

エンドウはスプラウト栽培で豆苗にもなる便利な仲間。
キッチンガーデンにもいて欲しいものですね。

さとやま農学校の見学会でも、色々な作物の様子をご覧いただけます。
公共機関ご利用の方には送迎あり。
駐車スペースあります。

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