
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
雨の日は加工場でキュウリのタネ取りと乾燥作業。
今年から品種は「相模半白」に変わりました。
これまで十年以上、キュウリは「四葉(すうよう)を種取りしてきたのですが、昨年あたりから「何か・・・変わってきたな」と思えてきました。
本来の、ゴジラの尻尾みたいな剛毅な四葉でなくなってきたようで・・おそらくは、種取りの母本が少ないために、近交弱性を起こしたのでしょう。
うちのような多品種で少量栽培の農園での種取りは、何年も続けていると遺伝子の母集団が小さいために劣化してくるのですね。そのため、ニンジンについては毎年少しづつ、外から新しい血(黒田五寸)を入れているのですが、四葉キュウリはそれをやってこなかった。
それで、今年は別の場所で育てていた相模半白の種取りをしました。
四葉とはだいぶ違うキャラクターですが、むしろ相模の地元のキュウリであります。半白系のキュウリは各地にありますから、江戸経由で伝わった、どこかの半白系キュウリに由来するのかもしれません。
などなど、想いながらタネを採り、加工場の乾燥機にかけます。このタネは、末木さんの作ってくれたSeedBoxにさっそく置くことにします。
このところ、程よい雨が断続的に繰り返してくれます。
穏やかで力強く、火照った畑を冷ましながら潤してくれます。
「さとやま農学校の見学会」が9月から再開しました。明日も数組の方がお見えになります。
「どんな場所だろうか?」と思われる方、まずは現場を感じてください。受講生の皆さんの声も聞けますよ。送迎もあります。