
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
上の写真は、酒まんじゅう。
お彼岸の味です。
相模湖(合併前は津久井郡の相模湖町でした)の伝統的な醗酵食といえば、この酒まんじゅうです。
里山は田んぼが少ない分、米は貴重で、それだけに小麦を使った食文化は豊かなのです。

写真は10年前に開催した「醗酵の郷・つくい」のひとコマから。
ホワイトボードに書いてあるように、温度管理が絶妙です。
暖房もない昔は大変だったと思います。
きっと今頃の残暑が残る頃が、醗酵させやすかったのでしょう。
夏の終わりから秋にかけて、醸して食べたそうです。
伝え聞いたところでは、それぞれの家で酒まんじゅうの味わいは違っていて、抜きんでた名人もいた層らしい。きっと饅頭づくりの技は、家同士で静かに火花を散らしていたのではないかと察します。そんなリアルな話も、いまではほとんど聞けなくなりました。
ちなみに、この酒まんじゅうを焼いたものが「銀座木村屋」のあんパンですね。和才洋魂の極み。
戦前のパンは、菓子パン系は酒種を使ったものが多く、食パンはホップ種だったとも聞いています。



さあ!
醗酵の秋です。
一人では夏の疲れもあって、なかなか醗酵食づくりの気分にもなれないですね。だからやっぱり醸す仲間を作りましょう。2,3人でいいんです。
野菜づくりから枝葉を広げて、醗酵食や保存食へ。お金を使わずに、醸して、保存して、美味しく豊かに暮らせるように。
「さとやま農学校」のご近所には、醗酵食を手作りする仲間もいます。
見学会では、そんな話もしたいですね。
さとやま農学校ショートコース(10月からも参加できます)
https://www.sudofarm.net/2025sc
農学校の見学会(本講座のために事前見学できます)

さとやま農学校本講座
