日本ミツバチの蜜を集めました。
ここまでの過去ログはこちら
日本ミツバチの重箱式巣箱を置く 1
https://www.sudofarm.net/20230204bee/
日本ミツバチの重箱式巣箱を置く 2
https://www.sudofarm.net/20230209bee/
春への準備
https://www.sudofarm.net/20230304readytostart/
日本ミツバチが消えた
https://www.sudofarm.net/20230516bee/
★ ★ ★
今回も「さとやま農学校」の皆さんと一緒に作業です。
皆さん、今日はハチ防御のための白い服装です。ミツバチそのものは「さとやま農学校」の授業とは関係ないのですが、イチゴのような虫媒花の野菜の受粉をしてくれるのは、ハチやアブ、ときにハエやチョウやガのおかげです。無数の昆虫がいてこそ植物が命をつなぐことができて、私たち人類が恩恵を受けられるわけですね。虫は命の恩人。
ところが、その昆虫がいま、地球全体で減りつつあるという現状があります。ひとつなネオニコチノイド系の農薬が原因ですが、日本では禁止の気配がありません。
大きな世界全体のつながりの中で生かされていることを自覚し、大事にするところから自然農は始まります。本当ならば農業はすべてそうあるべきなのですが、残念ながら、遺伝子組み換えやゲノム編集やITに頼り切った施設栽培、あるいは除草剤を辞められない畑など見ていると、真逆の残念な現状があります)。色々な生き物が虫を含めてもお互い様で生かしあうのが自然農の姿です。この猛暑を生き延びてくれた日本ミツバチに感謝して、もっともっと大事にしたいと思います。
蜜で固まった巣箱を分離します。
巣箱の最上段にヘラを差し込んでいきます。
ワイヤーも使いながら、ゆっくり巣箱を外しました。ワイヤーで切ったことで、巣のきれいな断面が出てきました。まさに黄金色。ハチミツの香りも立ち昇ってきて、みんなの歓声が上がります。
ミツバチたちも元気です。
猛暑の時は巣の外に出てくるのですが、それを外で待ち受けているキイロスズメバチ数匹の執拗な攻撃にも集団でウェーブをして追い返していました。もっと怖いオオスズメバチが来たらどうしようかとも恐れていたのですが、まずは大丈夫だったようです。巣箱が薄い板だとオオスズメバチは狭く作ってある巣門を噛み砕いて広げて、巣の中に侵入することもあるそうですが、今回の巣箱はプロ大工の主水工務店さんに分厚い材で造っていただいたので、さすがのオオスズメバチも巣の入り口を噛み砕けなかったようです。良かった。
いったん切り出した巣をケースに収めて運びました。縦にナイフを入れて蜜が垂れてくるようにします。その後、巣を切り分けて圧搾機で圧搾して蜜を分離しました。貴重なハチミツが採れました。ここ前作業をすると、市販の日本ミツバチのハチミツが高価なことも納得です。最後の写真には、まだ巣の中から日本ミツバチが出てきますね。傷つけないように逃がしてあげます。
里山を丸ごと楽しむ「さとやま農学校」へようこそ
こんな風に「さとやま農学校」は本講座の野菜作りプラス様々な自主活動があります。里山はそれだけ多様な世界があるのです。説明会でもよく言うのですが、かつての里山は衣食住そしてエネルギーのほとんどを賄っていました。そんな里山の深さを味わう一歩を踏み出してみませんか。
11月から説明会も始まります。