自然農のプランター栽培講座・2回目

講座・イベント

こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

永年お世話になっている国分寺のカフェスローさんのワークショップスペースをお借りして「自然農のプランター栽培講座」の2回目を開催しました。
仕事帰りに参加できるように、夜の19時から21時の開催です。

先月の1回目は「すどう農園」の自家採種のトマト苗と固定種(四葉)のタネを配り、その後の様子は皆さんとインタネット上で写真を寄せて頂き、コメントを共有しました。講座だけでなく、実際に皆さんがどんな様子なのかをお互いに共有することはとても大事ですね。
上手くいったときの嬉しさも共有できますが、うまくいかなかったときの様子も、その残念なお気持ちも含めて共有できることが大事と思います。
いわゆる「共有知(きょうゆうち)」というものが、こうしたコミュニケーションによって育まれます。
プランター栽培は、市販の土に市販の苗(オーガニックはほとんどありません)を植えて市販の肥料を上げるだけ、という形式がまだまだ大多数ですので、特に自然農のように堆肥すら使わない方法は、まだまだ広がって欲しい分野でもあります。
上の写真は、カフェスローさんの2階のワークショップスペースにて。
はじめに先月の振り返りをしながら、今回初めての方と自己紹介。そして今月のメインテーマである固定種ニンジンのタネの話をしました。
もともと畑で採った時のニンジンのタネの姿です。

これを、皆さんとほぐしました。
上野写真でも分かるように、ニンジンの小さな種の一粒がワラジムシみたいな繊毛があるんですね。
このままだと種まきの機械が上手く使えないので、市販のニンジンのタネは、繊毛をこすり落としてあります。あるいは薬剤でコーティングしてあったり、さらにその一粒づつをシーダーテープというセロテープみたいなものに一定の感覚で張り付けて、タネを蒔くときにテープを伸ばすだけというものもあります。たくさんのニンジンを種蒔きするには、この方式だと間引きの手間もなくて楽なのです。もちろん今回は、あくまでも種をほぐすところまでです。

こんな作業が時間がかかるので農家は市販のタネを購入するわけですが、みんなでおしゃべりしながらタネをほぐすのは、愉しいひとときです。

そのあとは、下の中庭で実演です。
何だか小劇場の野外公演みたいで、ワクワクします。こういう空気は好きです。

プランター栽培は夜でもできる。
今さらアタリマエの事を書くようですが、夏が熱くなってきた昨今、これは大事なことです。
お仕事が忙しくても、帰ってきてからのひととき、ちょっと様子を見てあげられますね。
あるいは少しだけ早起きして夜明けの野菜の様子を見る。
これは実はとっても大事です。私たち農家も、野菜の様子を伺い知るには、なんと言っても朝なんです。考えてみれば、我々ニンゲンも、朝一番の体調で大体のところが分かりますよね。

今回、タネを蒔き終えたプランターです。
これは直径30センチ×深さ35センチほど。
容量が7ガロンとありますから30ℓ近い。
こんなに大きくなくてもいいし、あるいはペットボトルでも1,2本のニンジンが育てられます。
ニンジンのペットボトル栽培については、過去ログをご覧ください

https://www.sudofarm.net/20210323carrot/

https://www.sudofarm.net/petbottlecarrot/

そして秋冬への準備をゆっくりと~農学校・秋のショートコース2025

夏が始まったばかりでもう秋の話・・と言われそうですが、その通りです。
いま目の前の夏の暑さや台風も大事ですが、それでも自給は、先々の事を考えて手を動かしていくのです。暑い中でも秋の事をイメージすると頭の中は涼しくなるという利点もあります(これ大事)

★残暑や雨の時は室内で座学
農学校のお向かいの古民家「ご近所さん」でゆったりと座学をします。
下のように、古民家とはいっても、中は快適にリフォームされています。
畳の上でくつろいでください。
本やインタネットではカバーできない話も、お互いにしていきましょう。

お申し込みは下のフォームからお願いします。

ショートコースは事前の見学会などはありません。
10月からの本講座をご検討の方は「お試し体験」もできます。

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