ウメの季節の始まり~自然農の里山から

自然農&里山暮らし

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

果樹園で小梅の花が咲いていました。
農園には色々な果樹があり、さらに梅はいくつもの品種があるのですが、分けても小梅の花が一番早いのです。だから収穫も早くて、大体五月の連休くらいに収穫できます。まだ青い実を、それこそ枝ごと切って収穫して皆さんと分けてカリカリ漬けにします。
小梅は花も小ぶりです。
真っ白というよりは、ほのかに紅の挿した花弁を、逆光で透かして見るのが奥ゆかしいです。

まだウメの剪定は終わったわけではありません。
ウメは花の咲くのが早いので、その分剪定も急ぎます。
ただしチェンソー仕事ですから、焦ってケガのないように、慎重に。

俗に「ウメの剪定は年賀状を書く前に済ませろ」と言います。
すっかり年賀状も書かなくなってしまいましたが、つまり年内に済ませないといけません。
しかも昨今は冬が暖かいので、余計に梅の蕾の膨らむのも早い。
剪定すべき蕾にまでエネルギーが行っては無駄になります。
とはいっても、こういう作業はゆっくり青空を眺めて行うところが良いものです。
私が剪定を教わったお師匠さんたちは、職人のように煙草をふかしながら、悠々と枝ぶりを眺めて剪定していたものでした。

小さく短い枝のそれぞれに、ウメの実がたわわになる・・・といいなあ。
去年は出来がひどかった分、今年は豊作ではないかと、まだ半年先のことを考えます。

梅に限らず、剪定は、伐ったあとの枝の片付けも大変。
むしろこちらの片付けの方が時間がかかるかもしれません。
すどう農園の場合は、細い枝はランダムに切って昨年「大地の再生と自然農」で施した脈にまた埋めるなどします。だから剪定した枝の使い道はたくさんあります。あるいは切った枝も、その全部を回収するのでなく、土に還す分もあります。

上の写真が、大地の再生で作った脈です。
ここに、小さな枝を切って入れていきます。
この脈は昨年の6月につくったものですが、そのおかげでしょうか、あの猛暑の中ですら、全体がなんとも言えない落ち着いた気配でした。

以上、こんなぐあいに、真冬だから農閑期、ということは全くありません。
むしろ暑い夏にできない作業を今のうちにやっておくことです。
雪がないのが幸いですが、これで去年つまり2024年2月のようなボタ雪が降ると動きにくくなるので、その前にできることはやっておきたい。つまり年がら年中、こんなことを言っているわけです。
でも、季節の流れに背中を押されるのは嫌なものではありません。

「さとやま農学校」が、2025年のコースから、さらに通いやすくなります。

「仕事の関係で、3月の実習スタートに間に合わない・・・」という方。
ご心配なく。
「さとやま農学校」は、4月以降のご参加でも、そこからスタートして12か月の通年受講ができるようになります。年間を通じての作業内容も、下のリンクからご覧いただけます。
ただし曜日によっては満員締め切りの場合もあります。
お早目に参加できる方はいまからどうぞ。
今月はオンラインの講座も始まり、
2月からはプレ講座の実習も始まります。

気候変動は、既にかなりの段階まで来ています。
そのうち自給を・・とお考えの皆さん。
そのうちでなく、今すぐです。今年からです。
それくらいの構えを持っておいてください。
別に力む必要はありません。
あくまで楽しくできるベースです。
まずは一歩を始めましょう。
「自然農のお試し体験&説明会」に是非お越しください。

自然農を学ぶ・さとやま農学校のページはこちらです。

タイトルとURLをコピーしました