ヨモギの日・1日目

ハーブ&手仕事
自然栽培のヨモギ摘み@すどう農園

こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然栽培を営む「すどう農園」です。

ヨモギの日・1回目を開催しました。
歩くだけで、ヨモギの香りが立ち昇ってきます。

今年は新しいヨモギ畑にご案内しました。
去年までは少ししか生えていなかった場所ですが、荒れた藪(アズマネザサ)を何度も刈り払って、こうしてヨモギが増えてきました。
竹藪を畑に戻すのは難しい、と思われがちですが、そうでもありません。
たしかに篠竹を刈り払った直後に、いきなり一年生の野菜を育てるというのは相当に無理があります。
特に今の季節は、よほど毎日のように畑に行かないと、ほんのひと雨で様相が大きく変わってしまいますね。そこでポイント:
・大変な状況には細かいことは目をつぶって、大きなスパンで構えること。
・少しづつコツコツと続けること。
・まずは、荒掴みで始める。

そうすると、やがて「なんとなく」変化が見えてきます。
とりわけ、冬から春に移った3月の彼岸の気配をよくよく感じること
きっと何かが変わっています。何も結果が出ない、ということはありません。

時間をかけて「一歩後退・二歩前進」みたいにやっていきましょう。
昨日のヨモギの日も、そうした話を交えての内容でしたので、ただヨモギを摘むだけではありません。
観光農園のイチゴ刈りのようにお膳立てを整えているわけではなくて、むしろ一緒に自然を整えていきながら自分も整えていく。そんなプロセスです。それゆえの少人数でもあります。

ヨモギを摘みながらヨモギを増やす@すどう農園

そうして大事なことですが、ヨモギばかりを増やすのでもいけません。
なおかつ、ヨモギの群落に風と水が通る道筋をつけます。地面の下では、地下水脈が大小さまざまに毛細血管のように通っています。そうした水の流れを感じて道筋をつけるか、あるいはところどころに穴を開けていきます。これは大地の再生から学びました。

里山はどこもイノシシが出没して各所を掘り返しますが、イノシシが掘った後を良く観察すると、ギシギシや苧麻(カラムシ)などの、太く深く根を張る植物を主に食べています。根っこの炭水化物が目的なのでしょうが、もうひとつの解釈としては、イノシシがやって来て、ギシギシなどが増えすぎて目詰まりを起こした地面に気を通してくれている・・・そんな風にも読めますね。やはり自然界には、それぞれの意味があるのでしょう。

スコップの刺さっている個所は、皆さんと穴を掘った場所です。目詰まりを起こしていた個所をポンポイントで掘り、ここにヨモギの株を移植していきました。次回も、このエリアに又ヨモギを移植していきます。こうして少しづつ、雰囲気が変わってくことでしょう。

このノビルの写真は前回のブログでも紹介しましたね。
竹藪を借り続けて行くと、こんな風に、今まで出てこなかった植物が顔を出します。意外なプレゼントが嬉しいものです。ノビルは夏になると頂点にムカゴという繁殖体をつけて、それがタネのように地面に散らばって子孫を増やします。草を刈るだけで増えてくれる大地の恵みです。

どうぞ皆さんも、まだこの先の講座・イベントにお越しください。
「すどう農園」のイベントは、ただの観光農園では味わえない内容ばかりです。

★里山で炭焼きしよう!
2024 5/18(土)  & 6/1 (土)
https://www.sudofarm.net/202405sumiyaki/

★さとやまの自然農を巡る日
https://www.sudofarm.net/satoyamawalk2024/

★さとやまオープンファーム
https://www.sudofarm.net/openfarm2024/

★さとやま農学校2024秋のショートコース
https://www.sudofarm.net/sc2024/


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