種の譲渡会@カフェスローと「あきたこまちR」

種・遺伝子・在来種ほか
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昨日(1/12)に国分寺のカフェスローさんで開催した「タネの譲渡会」も、おかげさまで満員御礼。和やかに愉しいひとときを過ごしながら、種の話や野菜の話で盛り上がりました。お集まりくださった皆さん、ありがとうございました。

写真は、秋田からご参加いただいた田口さんの「あきたこまち」です。

田口さんは「さとやま農学校」の卒業生で、今は秋田の鹿角市でお米作りをされています。
そして今年から秋田で「あきたこまち」に取って替わる放射線育種品種である「あきたこまちR」のお話を、今の米作農家の目線から話していただきました。現場ならではの貴重なお話でした。
「従来のあきたこまちが良ければ、それを作り続ければいいだろう」と思うところですが、秋田のような大規模生産地帯では、県下一斉に「あきたこまちR」の体制になっています。自分だけ「あきたこまち」と言ったところで、JAが集荷してくれないので、自前で売るしかない。今まで既存の販売に頼ってきた農家にとって、そのような選択肢は事実上ありえません。高齢化した生産者にとっては、コメ作りを続けるだけでも精いっぱい。否応なしに従わざるを得ないのです。こういうことはメディアではほとんど取り上げない。

食の問題、とりわけコメについては、法律だけ読んでも問題の本質が見えません。そもそも本質が見えないように法律を作るのが官僚の腕の見せ所です。法律を官僚の説明のままに受け取る愚は避けましょう。本来ならば官僚をチェックするはずの政治家に、いまは多くを期待できない状況であれば、市民が直接チェックするしかないのです。

タネの話はこれからも続けますし「自然農を学ぶ・さとやま農学校」でも固定種の栽培そして種取りを地道に続けていきます。
その「さとやま農学校2025」では「一年通えるかどうか迷う」という方もおいでです。
お仕事のスケジュールや、夏への不安などもあるのでしょう。
そこで夏まで「ハーフコース」を新設しました。
自然農の基本そして春の土づくりや種まき、夏野菜の育て方が学べます。
まずは現地のお試し体験をどうぞ。
説明を含めて2時間ほどですが自然農の空気を感じることができます。

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