固定種・日本ホウレンソウの芽出し

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

自然農を学ぶ・さとやま農学校で育てる野菜のほとんどは自家採種したもの、あるいは無消毒の固定種です。苗はすべて種から育てます(市販の苗で無農薬というのはほとんどありません)。

上の写真は、日本ホウレンソウのタネです。

ホウレンソウは発芽が難しい野菜。真冬の霜を浴びて甘くなったホウレンソウをイメージして、芽出しをしています。芽出しも、種まきも、イメージを投影することは大事です。

ホウレンソウは、なんといっても冬の野菜ですね。今は夏ホウレンソウというのもありますが、あれはナンセンスだ。夏には夏の野菜があるのですから。

ご覧のように、日本型(東洋型)のホウレンソウは手裏剣のように尖っています。コレが痛い。「痛!」と小声で叫びながら芽出し作業をします。ただ水に漬けるだけでなく、アレコレと試してみるのが愉しい。

麹づくりでは、種麹を米に食いつかせるときに「もやす」と表現するようですが、相似した様相です。だんだんと芽が出て「もやして」くる。

この夏に改めて感じたのは、野菜づくりの芽出しの重要さ。

自然農だと、刈って敷いた草の合間にパラパラとタネを蒔けば芽が出る、みたいなイメージですが、もう一手間かけた方が良い。そもそもタネがどんな風に生きているのか、私たちはよく見たことがないのですから、それをまず手元でじっくり見て付き合うのは大事なことでしょう。

さとやま農学校・秋のショートコース」でも、小さなタネとじっくり付き合います。初心者の種蒔きは春よりも今がベストシーズン。深まる空の下で、じっくり種と向かい合って、自分とも向かい合うひととき。10月からも講座に参加できます。
1月まで毎月1回づつ、計4回の短い講座ですが、自然農スタートアップの基本が学べます。

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