夏休みの里山体験&滝で夕涼み

さとやま農学校

さとやま農学校ファミリーコース7月

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

子ども目線の里山体験・さとやま農学校ファミリーコース

暑さを避けて夕方の開催です。

今回は、柔らかい枝を編んでベリーやメロンのためのフェンスを作りました。
既にブラックベリーも熟し始めています。

畑に立体的なフェンスや生垣があると、風をたわめたり、気流の渦を作ったり、鳥や虫が立ち寄ったりして、思わぬ波及効果をもたらします。その意外な展開が面白いです。
これからの時代には、立体化して畑に日陰を作ることがますます大事ですね。日陰の好きな植物も多層的に育ちます。ただし、草取りができる程度にデザインをシンプルにしておいた方が良いでしょう。あまり春先に込み入ったデザインをしてしまうと「デザインに溺れる」ことになりかねません。
特に初めての方、まずは骨太に、シンプルに仕込んでみましょう。
やがて自分の体力・時間に見合ったサイズかどうかが分かってきます。
どうしてもSNSや雑誌の見事なガーデンを見せられると、惹きこまれてしまいますが、急がずに。
ゆっくりつづけるうちに余裕もできてきて、仲間も増えてくるでしょう。そうなれば元気も沸くし、色々と作り込んでいけます。急ぎ働きでなく、数年がかりのスパンで考えましょう。

セミやハチはどこへ?

既に森ではヒグラシも鳴いています。わびしい鳴き声がまだ先の秋を感じさせてくれます。
移住してきたばかりの頃は、ヒグラシを聴くと夏が終わってしまう寂しさを感じたものでしたが、今ではむしろ嬉しい。それにしても今年はセミが少ないということですが、皆さんの周囲はいかがでしょうか?気候の温暖化によって地中の環境が変化したのではないかとの見方もあるようです。昨年の里山は、スズメバチが非常に少なかった。これは茨城の養蜂家の方もおっしゃっていました。畑で見かけるとぎょっとしますが、こちらから攻撃しなければ、無害です。むしろ昆虫世界の食物連鎖の頂点に立つ大事な肉食昆虫なのです。養蜂家の方にとってはスズメバチはまがまがしい大敵ですが、それでも姿の見えないのは心配だと、その養蜂家の方もおっしゃっていました。

次回のファミリーコースは、8月9日(土)やはり夕方の4時から開催です。
ファミリーコースは、ことさら細かいプログラムは何もありません。野菜の収穫もありますが、食育うんぬんの面倒くさい話は抜きです。虫を取ってもいいし、穴を掘って火を焚いてもいいし、何もしないでもいい。好きなようにやってください。私も子供の頃、野外体験などに行くと、アレコレ指示されるのが嫌でした。せめて外に出た時くらい、自由にしたいですよね。

フェンスづくりの後は、秋に苗木を埋めるスペースで火を焚きました。燃えた灰や消し炭が、このまま植え穴に残ります。灰は貴重なミネラル成分の塊。

夕暮れに、畑の下の滝にも行きました。久しぶりに行くと、巨大な樹が上流から流れて逆さに落ちています。上流の森の様子は、しばらく見ていないけれど、衰弱・崩壊しているのでしょうか。

暑い盛りだから秋冬を見据える

暑い毎日だと、どうしても気力が萎えがちです。
けれども確実に日は短くなり、四季は巡ります。
そしてこれから、どんな風に私たちは食と向き合うか。
目を吊り上げたくなることも多いし、今週末の参議院選挙でも、一体国政で食糧自給を本気に考える政治家はいるのかどうか。オーガニックを釣りえさのように掲げて、その実「日本人ファースト」などと言っている極右政党も出てきました。かつてナチスが有機農業を掲げたのと同じ手法です。

ろくに土も触ったことがない人たちの思い付きの「オーガニック」などに騙されず。
自分の五感をまずは恃(たの)むこと。
できることから楽しんで始めましょう。

古民家で座学も組み合わせた秋のショートコース

さとやま農学校・秋のショートコース2025」の募集が始まりました。
今年の改良点:
お向かいの古民家「ご近所さん」が使えるようになりました。
いつも農学校のランチを作ってくれる「黒めし」こと黒坂夫妻のご厚意によるものです。
古民家とはいっても、リフォームをしてあるので非常に快適です。
たとえば9月の残暑や雨の日、12月の寒い日などは、無理せずに半分は室内で座学をします。
(台風の時は延期します)
詳細とお申し込みは下のページからどうぞ

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