津久井在来大豆の自然栽培

さとやま農学校
津久井在来大豆の自然栽培を学ぶ@さとやま農学校

津久井在来大豆の無肥料栽培

こんにちは。
神奈川の里山(相模湖)で自然農法を営む「すどう農園」です。

なかなかブログが滞ってしまって・・・我ながら歯がゆいのですが、そのぶん畑で色々と活動しているのだとご理解ください。

今年2024年も津久井在来大豆を「さとやま農学校」で育てます。今回は、すぐご近所で10年以上も津久井在来大豆の無肥料栽培を実践されている「草子農園」さんにご指導を頂きました。以前も「つくいやさい」や「醗酵の郷つくい」などで一緒でしたが、こうして「すどう農園」でアド倍酢を頂くのは初めてです。なんだか新鮮な気持ち。
ここ数年はお互いすっかり別々の活動になってしまって、たまに外で世間話をするくらいでしたが、以前と同様に「津久井在来大豆」ひとすじに無肥料・自然栽培で続けておられること、そのノウハウも更に磨きがかかってきました。この写真に出てくる作業の前に、受講生の皆さんと草子農園さんにお邪魔して、大豆への想いを伺ったのですが、その日からさっそく草子農園さんのファンができており、有志の皆さんも草子さんの田んぼにお邪魔させていただくなどのようです。良い広がりと思います。

津久井在来大豆の自然栽培を学ぶ@さとやま農学校

津久井在来大豆を自然栽培で作るポイント

多くの在来大豆は、肥料分の少ないうちを選ぶ傾向があります。養分(とりわけ窒素分)が多いと蔓化(まんか)いわゆる「つるボケ」状態になります。茎葉ばかり大きく育って肝心の実がつきません。
津久井在来も、そうした傾向があります。開墾したばかりの痩せた土を好むようです。あるいは大豆とローテーションで麦をつくり、大豆作の後の残った栄養分を麦に吸わせるのも一つの方法です(麦は土の肥料分を好みます)
 今回は「さとやま農学校」のいちばん端、昨年までイノシシがほじくり返していたあたりを金網で囲ったエリアです。篠竹などの宿根草の根も凄いので、その意味では、開墾のチャンスになりました。こういう場所こそ、みんなで力を合わせてやるものだと思います。一人ではキツイですね。でも昔は、この程度の開墾は当たり前だったことでしょう。お恥ずかしい限りです。

津久井在来大豆の自然栽培を学ぶ@さとやま農学校

開墾したところをしっかり天地返しをして邪魔なものを取り除き、草も小さなものまで抜きます。いつもの自然農とはちょっと気配が違うのですが、芽が出たばかりのダイスの周囲に草があると生育には非常に邪魔になります。さらにクワでの土の寄せ方など、この辺は草子さんならではの細やかな作業を教わりました。
前回のブログで「大地の再生」を紹介しましたが、同じ様にここでもやはり「呼吸」の大事さが共通していました。自然農であれ大地の再生であれ、自然界の呼吸・流れということをとても大事に考えています。これは時代の流れ・趨勢なのでしょうか。かつての有機栽培のように肥料のチカラでプッシュする、というのでなく、本来の風や空気の流れを自然界全体でスムーズにしていく、それが呼吸の極意です。

さとやま農学校でも、今は「整える」という表現を大事にしています。野菜も土も含めて一体となるように場を「整える」ことが大事です。では「整う」とはどういうことか。これはもう実際の現場で体感して得ることなのですね。別に農園や森ばかりでなく、都会のマンションやオフィスでも「整える」作法は実践できるのだと、これは「大地の再生」の藤井麻紀子さんにカフェスローの講座で教わったことです。

さて間もなく梅雨明け。暑いとばかり言ってられません。
その向こうの秋に向けてブロッコリーやキャベツの種蒔きも始まりました。猛暑のなかで苗を育てるのはなかなか難しいのですが、「さとやま農学校の見学会」では、その様子もご案内します。8月も開催、講座の様子をスタッフがご案内します。

そして「さとやま農学校・秋のショートコース」は、既に定員の2/3が埋まりました。
お申し込みいただいた方には「農学校のノオト」というアーカイブのページをご覧いただけます。
これは本講座の受講生さんと共通で、自然農の基本になる用語の説明や、ただいま進行中の作業の動画などが見られます。ですから早く申し込めばそれだけ、秋に向かうアプローチをリアルに感じることができます。

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