気候変動・猛暑と自然農

さとやま農学校

こんにちは。

神奈川の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

昨日から8月に入りました。
いつものように夏野菜の収穫や整枝、そして秋冬の野菜の仕込みへと進みます。
農法の違いを問わず、いまや農家が口を揃える事ですが、近年の暑さでかなり農作業のスタイルが変わりました。変えざるを得ないでしょう。
そこには高齢化や過疎という国内事情や戦争などによる物資の不足と物価高という地球規模の事情も重なってきますが、こうした問題は根っこをたどればバラバラに起きている現象ではありません。つながっている。

でも、大きなつながりとして見切ってしまうと、なんだか無力感にとらわれてしまうことにもなりかねません。だから見ないふりをする、あるいはアメリカのトランプに代表されるように「気候変動はない」ことにしてしまう(もっとも彼の場合は票田の石油業界の意を汲んでいるわけですが、本気で気候変動はない、としたい人もいるようです。この辺はブログで扱いません)ということにもなる。極端です。

話を地べたに戻しましょう。
苗づくりは、なかなか厳しいですね。外に出したら突然の豪雨や突風でどんな目に遭うかわかりません。我が家は畑と離れているのでなおさら大変ですから、いろいろなリスクを想定しての苗づくりになります。十年前もすでに気候変動は明らかでしたが、そこ頃と比べても難易度は上がっていることでしょう。そこで本日のタイトルは「猛暑と自然農」なのですが。

これはご近所の風景です。梅の木の合間を、非常に短く草刈りしています。
これは従来の草刈りです。地面が見えるまで刈る。初めの数日はきれいに見えますが、草は短く切られた分、地下では根が猛烈にリバウンドして伸びます。そこからまた急速に地上部がリバウンドして生えてきます。永遠の草刈りなのです。それをたいていは60代以上のリタイアされた方々がやっておられます。さすがに炎天下でやる人はほとんどいなくなりました。

ニンジンとスベリヒユです。
スベリヒユは雑草というより野菜です。山形ではヒョウと呼ばれています。ナスやオクラ、モロヘイヤなどと刻んでご飯にかけて食べると真夏の食欲を整えてくれます。山形の郷土食でダシと呼びます。

ミョウガの合間に地這いキュウリを植えました。
地這いキュウリは真夏に定植することがあるので、その場合は半日陰を好むようです。

サトイモには、本来は土寄せをしてあげたいのですが、真夏のさなかの土寄せはヘビーなので草寄せにしています。それでも十分なサトイモが収穫できます。これから、もっとたくさんの草を寄せたいですね、それは来年の肥料になります。そのためにはもう一息草を生やします。それにサトイモは乾燥に弱いので通路では、草をきれいに刈ってはいけません。

遅まきトウモロコシに、土を寄せました。
がっつり土を寄せることで、新しい発根もしてきます。台風にも強い根張りが大事です。

あとひと月半で毎年好評の「秋のショートコース」が始まります。
申し込まれた方はすぐに本講座と同じ動画や資料などをオンラインでご覧いただけます。
土曜コースは締め切り間近です。

「まずは現地を見てみたい」という方には見学会もあります。
本講座の様子や農学校の畑を、スタッフがご案内します。

しばらく暑い日が続きそうですが、何はなくとも食べるものを作らなければいけないし、それは苦しいことでなく、暑ければ暑いなりに無理なく楽しくできるものでもあります。
そんな道のりは、一人で始めるのは大変です。まずは一緒に一歩を踏み出しましょう。

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