こんにちは。
神奈川の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」では葉物の収穫も忙しくなりました。
自然農の畑は、写真でご覧のように、野菜だけを育てるのではありません。
ハコベ(これも美味しい野草です)やヒメオドリコソウ、クローバー、オオムギといった仲間に囲まれて、その中で育ちます。あくまでも野菜は大きなつながりの一部。
繋がりという意味では、虫や鳥や微生物も仲間なのですが、抑々大きな目線で見れば、みんなもとは太陽と雨と空気と土からできているのですから、同根なのです。たまたまその時に、虫であったり、野菜であったり、鳥であったり、菌であったりする。お互いに命が変転して成り代わっているのが、この自然界です。
そのことは本を読んでも、頭でしか理解できません。
なんといっても身体ごと、五感で感じて納得することです。
写真は「かつお菜」の収穫です。
オオムギやクローバー、ハコベ、ヒメオドリコソウに囲まれて、なんだか小春の気配です。
日本列島は、いわゆる「つけ菜」の宝庫です。同じアブラナ科でありながら、地域の風土に育まれてそれぞれ独特の形と風味を備えています。
たとえば東京都小松川のコマツナは江戸時代は大水が出やすかったので、地表の水に流されにくい軸足の細い形でした。(もっとも今のコマツナは品種改良・交配が進んでかなり太くなりました。まあ、ちょっとコマツナらしくない気もしますけど・・)。
写真の「かつお菜」は、福岡の在来野菜です。
カラシ菜の系統ですが、これをみそ汁や鍋に入れると、非常に奥深い「旨味」が出ます。
それがカツオ節のようだというので、この名前が付きました。
「自然農を学ぶ・さとやま農学校」の皆さんとも、カツオ菜を収穫しています。自家菜園の場合は、こうした大きなつけ菜は、株元から切るよりも、一枚づつ切り取って食べていく方が、いつまでも株が続きますね。
・・・と思っていたら、近所でも大きな葉を数枚入れただけの「かつお菜」が売られていました。ちょっとしたお値段ですが、やはり今年の暮れは野菜は品薄になるのでしょう。
こうしたつけ菜は、プランターでも作れます。
プランター栽培の初心者の方は、まずはこうした在来の「つけ菜」を育ててみることをお勧めします。
ただし「つけ菜」ばかりを育てないことです。いいですね。
あくまでも「つけ菜も育っている世界」にしてあげることが大事です。
その基本形を是非「さとやま農学校」で学んでみませんか。
油粕だのグアノといった、市販の資材を買わない方式、つまり本来の自然農でやってみましょう。
「自然農青学・さとやま農学校」では、プランター栽培の基本形も学びます。
というか基本は露地栽培でもプランターでも同じなのですが、プランター栽培の方がケアすべき点は多いですね。
詳しくは下のボタンからページをご覧ください。
「さとやま農学校の見学会」もあります。
今月中は講座の様子も見ることができます。
今の受講生の皆さんの話を聞くこともできます。
春先は全くの初心者だった方々が、いまぐらいになると風景に溶け込んで作業している様子は、
何度見ても驚くものです。