
水木しげるの戦争体験
「水木サンの見た暗闇」
~塗り壁に遭った夜~
多摩六都科学館にある世界最大級のプラネタリウムでの公演を観てきました。連日の満員だそうです。
構成を手掛けたのが演劇集団「円」の牛尾茉由さん。
じつは「自然農を学ぶ・さとやま農学校」を卒業されていて、お仕事として星詠みもされている方です。
牛尾さんがプラネタリウムでの公演を企画されているのは以前から伺っていたので、この度の実現は何より嬉しいことでした。
しかも水木しげるさんは、私が子供の頃にどの漫画家よりも耽溺したものでした。
当時は手塚治虫さんも石森正太郎さんも赤塚不二夫さんも、最盛期だったけれど、
やっぱり水木しげるさんは、抜きんでた独立峰でしたね。
繊細巧緻にして深淵広大な「水木しげるワールド」の原点が、最後まで一兵卒として死の寸前までジャングルをさまよい、左腕までを失った体験にあること。
島根県で画家を目指していた21歳の水木青年が招集されて、ラバウルに送り込まれてからの日々が、回顧録の抜粋やスケッチをもとに、ニューギニアの星空を再現した天球に映し出されました。
何のためにここにいるのか・・・上官を含めて誰も分かっていない。
とにかく言われたから死ぬまで進む、この空気こそは、戦争に負けて(終戦ではなくて敗戦)から八〇年経っても、まだこの国の空気に連綿とあるのです。
いちど始めたことは、なかなか変えられない、やめられない。
原発もリニアも然り。
このままではいけないと薄々は感じながらも、やめられない。
そんな空気。

さて今日は夕方7時から国分寺カフェスローさんにて:
「自然農のプランター栽培講座」の3回目です。
おかげさまでご好評をいただきましたので、この先も追加開催します。
8/28(木) 10:00-12:00
9/3(水) 14:00-16:00
9/14(日) 14:00-16:00
それぞれ時間帯が違います。
詳細とお申し込みは下のリンクから、どうぞ。
そして秋のショートコースも募集中です。