固定種の在来ダイコン(自家採種)の種まきと気候変動

さとやま農学校
自然農を東京から日帰りで学ぶ・さとやま農学校

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

自然農を学ぶ・さとやま農学校」の朝活の一コマです。

定例の講座は、暑さを避けて7月と8月は回数を減らしました。

そのかわりに、希望者のみの臨時活動としての朝活(8時から10時)で合間を埋めています。
「どれほど来るかなあ」と思っての開催でしたが、想ったよりも参加者が多いので驚いています。

朝活は、そのぶん早起きにはなりますが、これからの温暖化の時代にあっては、夏は早寝早起きが基本になることでしょうね。お仕事や介護などで仕方のない場合以外は、とにかく早く寝て早く起きることです。

在来ダイコン「大蔵」は世田谷区界隈の在来ダイコンです。
小田急線にも「世田谷大蔵」という駅がありますね。
円筒形のスタイルは、いかにもおでん向きで、この形を見るだけで無限にダイコンのおでんが食べたくなります。今年も種を沢山採ったので、皆さんとこれから蒔いていきます。

さてこの「大蔵ダイコン」は、本来の農事暦では、8月25日に種を蒔くものでした。
ところがいまは8月にタネを蒔いても芽がチリチリと灼けてしまいます。
家庭菜園であれば、暑くなりそうな日は朝方たっぷり水をあげて、さらに白い遮熱シートなど施すこともできましょうが、広い畑でそれは無理です。農学校でも大蔵ダイコンは百本以上作りますので。

そうした事情で、タネまきは9月にずれ込むようになりました。
9月にタネを蒔くと収穫がずっと遅くなるものでした。
けれども今は10月も気温が高いので、年内に収穫できるようになりました。

ことほど左様に、伝統的な農事暦や虫の発生のサイクルが読めない時代です。ダイコンに限らず、大規模な農業生産はリスクが高い。それでいつも思うのですが、農家に対しては、農地を守っているそのこと自体に所得補償があってしかるべきでしょう。
例えてみれば、高速道路や国道の保守整備にあたっては、どの交通量に関わらず、作業をした人に一定の報酬がなされるわけですね(まったく無駄な有料道路が税金を投じて建設されることの良し悪しは別として・・・)。まして農地とは、どこの国にあっても、かけがえのない基盤なのです。生産物の対価だけが報酬というのは、あまりにも厳しすぎます。

話を戻します。
小さな農、しかも自分の畑で採れた種で、土地の記憶をタネの中に受け継ぎながら野菜を作る。
小さいことで小回りが利く。それゆえに気候リスクも回避しやすいのです。

写真は「自然農を学ぶ・さとやま農学校」の臨時の朝活です。
8時から10時の涼しいうちに、無理なくサッと終えます。

「草が凄い!」と思われるでしょうが、今この時期に、畑をキレイに剥き出しにしたら、地表の水分は乾燥し、虫や微生物も地中深く潜ってしまいます。
いま生えている草は、何度か刈っているので柔らかい。
日陰をつくり、風を受け止めて乾燥を防ぎます。
水分を保ち、太陽の直射を避けてくれる断熱効果があります。
家屋のグリーンカーテンをイメージすれば分かりやすいですね。
そして草は、やがて土に還り、循環していきます。

「草を敵としない」というのが、どういうものか。
一度でも夏を過ごすと、その辺がリアルにわかってきます。
本やオンラインでは分からないし、1日か2日のワークショップでも、草の変化が分からないです。
やはり継続して学ぶのが一番です。

夏疲れ解消! 10月から始める癒しの自然農


頑固な高気圧も来週(8月下旬)には段々と衰えてくるようです。
そうなると猛暑で冷房漬けになっていた身体が緩んで、どっと疲れがでてくる頃です。熱中症は大変ですが、冷房漬けの慢性疾患・体調不良・不眠・ダルさ…あれこれも多いことでしょう。
不眠や冷え神経痛などなどの、慢性的な不調(いわゆる冷房病)も出てくることでしょう。
身体を暖めるのが基本ですが、ジムやサウナで汗をかくよりも、できれば大自然の土、それも化学肥料や除草剤などで汚染されていない生命力のある土に触れてください。

自然農の土で夏に疲れた心身をリセットしましょう。
さとやま農学校・秋のショートコース
9月からの参加に間に合わない方も、10月からの4回コースが新設です。

自然農の畑には、それだけの力があります。
前回のブログでご紹介した美容室でも改めて感じましたが、生命力の在るものを、五感で感じることの素晴らしさは、言葉で言い尽くせない程です。

「暑さのせいで気力が湧かない」という皆さん。
少しづつリセットしていきましょう。
「9月は予定が立たない」という方のために:
秋のショートコースは10月から1月までのコースも選択できます。
詳しくは下のボタンをご覧ください

春より3倍楽!秋から始める自然農の秘密を公開

ショートコースだけでなく、本講座も、限定5名様で10月からの参加ができます。
ビギナーの方には、むしろ秋から自然農を始めることをお勧めしています。
「草と戦わない」ということの意味が、ゆっくり学べるからです。
さとやま農学校の本講座をご覧いただけます。
バスの方は送迎もします。
詳しい内容とお申し込みは下のボタンからどうぞ

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